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6件
私をくいとめて
著者 綿矢 りさ
黒田みつ子、もうすぐ33歳。一人で生きていくことにも抵抗はなく、悩みは脳内の分身「A」に相談。でも、いつもと違う行動をして何かが決定的に変わってしまうのが怖いんだ……。同世代の気持ちを説得力をもって描く著者の、待望の文庫化。(解説:金原ひとみ)
私をくいとめて
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私をくいとめて
2020/05/06 23:57
他人の存在が、自分にとって根本的に必要なのか
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:komo - この投稿者のレビュー一覧を見る
恋人がいなくて一人でも、日々は充実しているし、恋人が喉から手が出るほど欲しいって思えないことは、まちがってるのかな。
他人の存在が、自分にとって根本的に必要なのかしら。
この疑問を抱いたことのある人は、案外多いのではないでしょうか。
本作品は、主人公みつ子がこの問いを抱えながら様々な人とのかかわるなかで、彼女なりの一つの答えを見つけるものです。
この作品を読んで、もっと気負わずに恋をしてみてもいいのかも、と思いました。
一人で過ごす時間が充実していて、満足しているのに、ふと不安になる夜もある人に贈りたい一冊です。
私をくいとめて
2021/12/18 10:24
くいとまらない
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うーよー - この投稿者のレビュー一覧を見る
松岡茉優主演の勝手にふるえてろと同様に大九明子監督で映画化される模様。と、いうわけで、主人公のみつ子は脳内で松岡茉優のビジュアルになっていた。(今作はのんがみつ子役らしいが)。なお、表紙の女性はみつ子とはアンマッチ。みつ子はパンツ派と本文にあるのに、スカートをはいているので。作品の感想と関係ないことを書いてしまったが、作品は十分楽しめた。みつ子とAの自分会話は面白かったし、終盤に現れるAの容姿は予想外だったし。また、今作は特に主人公が好ましい人物で、共感しやすかった。
私をくいとめて
2021/01/26 20:46
私にもAがいると思います。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るい - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに読みたいと思ったら、映画化されていました。残念ながら、いつも行く映画館での上映が無く、気づいた時は、上映時間が合わず、観ることができませんでした。シネマ旬報で、映画について、主演の方、作者のインタビュー記事は読みました。この連載の前、資格試験の3科目中一つが、二百字とか三百字とか四百字で書いて答える問題だったので、天声人語の書き写しを勧められて、初めて、朝日新聞を購読しました。試験後も購読して、この連載が始まりました。挿絵と内容から、何となく、お友達の1人の方が私の中で主人公とイメージが重なりました。今も、変わらず。連載は土曜日か日曜日に紙面1ページでした。普通の連載も、朝日新聞の連載小説が好みに合い、新聞連載小説の面白さを初めて感じました。青が散る、國宝、ひこばえも!今までも、家庭で職場で新聞は購読して読んでいましたが、全国紙で、朝日新聞と毎日新聞は購読した事がありませんでした。
新聞で読んでいた時と受ける印象は違うところもありましたが、又、ゆっくり読んでみよう、綿矢さんの他の作品も読んでみようと思いました。