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6件
「死」とは何か
イェール大学で23年連続の人気講義が、ついに日本上陸!
――人は必ず死ぬ。だからこそ、どう生きるべきか――
なぜ、余命宣告をされた学生は、
最後に”命をかけて”、
この講義を受けたのか!?
死を通すことでますます「生」が輝きを増す、世界的名著!
「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 完全翻訳版
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「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 完全翻訳版
2020/10/18 09:54
「死」とはなんだろうと考えること。
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あおいいぬ - この投稿者のレビュー一覧を見る
50歳を目前にして、私は初めて身近な人を亡くした。ガンで余命6ヶ月、死を宣告された父が急速に年老い、弱っていくのを間近で見た。「死」が突然やってきて、混乱し対処しきれなかったと悔いている。父の死の一ヶ月後、「死」とはなにか理解したいと、本書を手に取った。
700ページという本の分厚さに内容の濃さを期待したが、答えはなかった。少しがっかりしたが、感情的に受け取っていた「死」の辛さから、客観的になれた。
哲学的に「死」をどう捉えるか。様々な説をひとつずつ退けていき、魂は存在せず死ねば全て終わると著者のシェリー・ケーガン先生は主張する。これに同意するかは重要ではない、自問することが大切だと著者は語る。
死ねば「無」となるのだろうか。この世に死を経験した人はいないのだから本当のところはわかるはずがない。わからないことを考えなくてもいいということもできる。しかし死は突然やってきて私を苦しめるかもしれない。死は全てに人間に訪れるのだから。「死」を遠ざけけるのではなく、対話し、自ら考えることに意義がある。
私は「死」がどういうものか知っておけばよかったと悔やんだばかりだ。
「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 完全翻訳版
2024/03/14 10:36
思考力を刺激する
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学講義を文字に起こした本。
死をテーマに広範な領域に渡って考えていく形式で、易しい言葉で書かれているため、分厚さの割にとても親しみやすい。そもそも命とは? 魂とは? どんな時に死んだと言えるの? 話を進めるために必要な概念がないので、ここで作ってしまおう……!? ただ死を考えるだけで、これほど膨大な要素について理解を深めなければならないとは……本書は入門書だというのだから、哲学の深淵とは底知れない。
明確な答えが出るテーマではないので、この本の内容はあくまで著者がもっともらしいと考える死=命について述べている。中には読者から反感を買う内容もあるだろうが、ここに何が書かれているかが重要ではない。色々思うところはあると言いつつも、著者はあくまでも、ここに書かれていることから読者が何を考えるかが大切だと説く。だからだろうか、読んでいる間はしきりに著者に問いかけ、あるいは自問自答を繰り返していた。
まさしく、この本を開いている間、私はイェール大学の学舎で彼の講義を受けていた。そう思わずにはいられない。
「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 完全翻訳版
2023/12/01 13:21
体力も必要な内容
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
イェール大学の教授による講義、それも内容が哲学的だから読むのみは知力だけではなくて、体力も必要な内容、私には難敵だった。一日、何十ページも読める本ではなかったけれど何とか読破できました