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戦時下の地下鉄
著者 枝久保達也
地下鉄新橋駅には使われない幻のホームがある――やむなく作られた仮設駅とも語られるこのホームは、戦前の地下鉄建設をリードした東京地下鉄道と東京高速鉄道の地下鉄構想が衝突した結果、生み出された時代の徒花であった。日に日に戦時色が強まっていったこの時代、両社の対立は戦時体制に取り込まれていく。
新橋駅を巡る両社の対立を紐解きながら、幻のホームという「神話」が誕生したプロセスを解き明かす。そして、両社の抗争が遠因となって設立された帝都高速度交通営団の実態を掘り起こし、交通営団と戦争の関係を防空・輸送・避難などの視点から描き出す。
地下鉄博物館や国立公文書館の史料を丹念に渉猟し、これまでミッシングリンクのように欠落していた戦前の地下鉄史と戦後の地下鉄史を接続する。1934年から49年の地下鉄空白の15年を埋めて、戦時下の地下鉄の実像を浮き彫りにする労作。
戦時下の地下鉄
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戦時下の地下鉄 新橋駅幻のホームと帝都高速度交通営団
2022/03/06 19:43
興味津々、幻の新橋駅
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんといっても興味深いのは、幻の新橋駅。なぜ幻なのか、それは「大人たちの事情と戦禍」、たしか楳図先生の「漂流教室」にも登場していたような
2023/01/22 19:48
戦前の話
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
銀座線の新橋駅のお話。新橋駅の幻のホームのことに始まり、戦前から戦中にかけて、東京の地下鉄の詳細が書かれています。日本のトンネル掘削工事技術は、世界一といいますが、やはり、地下鉄もそうなんですね。