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人は、なぜさみしさに苦しむのか?
著者 著者:中野 信子
さみしさは心の弱さではない。
生き延びるための本能-。
人類は、なぜ「さみしい」という感情を持つのか?
あなたの知らないあなたの心を脳科学が解き明かす!
「ひとりでいるのがつらい」
「誰といても満たされない」
集団をつくり、社会生活を営むわたしたち人類のなかで、
さみしい・孤独だと一度たりとも感じたことがない人は、
おそらくいないのではないでしょうか。
集団をつくる生物は、孤立すればより危険が増すため、
さみしさを感じる機能をデフォルトで備えているはずだからです。
さみしさは人類が生き延びるための本能であり、心の弱さではありません。
それなのになぜ、私たちは、
「さみしいのは、よくないことだ」
「ひとりぼっちは、みじめだ」
などと考えてしまうのでしょうか。
そこには、さみしさという感情を捉える際に起こりがちな、
さまざまな思い込みや刷り込み、偏見が隠れています。
本書では、脳科学的、生物学的な視点から、
なぜ、さみしいという感情が生じるのかという問いに
焦点をあてていきます。
また、なぜ、さみしいという感情を
ネガティブなものと捉えてしまうのか、
その科学的要因、社会的要因からも考察していきます。
すべての感情には、意味があるはずです。
であれば、さみしいという感情が生じたときにも、
無理に抑え付けたり、なかったことにしたりするのではなく、
「そこにはどんな意味があるのか」を考え、理解していくほうが、
この感情をスムーズに扱えるのではないでしょうか。
さみしさの扱い方に慣れ、その生じる仕組みを理解することで、
さみしさを必要以上におそれることなく、振り回されることもなく、
上手に付き合いながら、長い人生をより豊かに、
穏やかな気持ちで過ごしていくことができるようになるはずです。
人は、なぜさみしさに苦しむのか?
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人は、なぜさみしさに苦しむのか?
2023/09/14 13:33
さみしさに向き合うこと
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
さみしさは誰にも生じる感情です。さみしいという感情は、自身の危険、種の継続の危機がくるアラートでもあった。しかし、さみしいのは、良くないことだ、という思い込みが人を苦しめる。孤独、ひとりぼっち(独法師と書くらしい)、ひとりである状態とさみしさは、それぞれ独立している。さみしさが人間としての成長を促すという。さらに新奇探索性がさみしさを力に変える。一人でいることは、まったく不幸でも、同情されるようなことでもないということを理解すべきだ。さみしさは克服しなくてもよいが、うまく付き合っていく必要はある。