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意識と脳――思考はいかにコード化されるか
著者 スタニスラス・ドゥアンヌ , 高橋洋(訳)
認知神経科学の世界的研究者が、意識研究の最前線へのガイドツアーに読者を誘う。
膨大な実験をもとに究極の問題に迫る、野心的論考。
私たちの思考、感情、夢はどこからやって来るのか?
――この問いは子どもでも思いつくほど素朴なものだが、意識がどのように生じるかについては、有史以来何千年も先哲たちを悩ませてきた。
本書は、「意識の研究はもはや思索の域を脱し、その焦点は実験方法の問題へと移行してきた」と言い放ち、独自の「グローバル・ニューロナル・ワークスペース」理論を打ち立て、意識の解明を実証すべく邁進する認知神経科学の俊英ドゥアンヌが世に送り出した、野心的な一冊である。
人工知能やヒューマノイドロボットなどが注目されている現在、それらの研究の礎となる脳の機能および意識の研究も発展が著しく、同様に熱い視線が集まっている。
そんな世に堂々と斬り込んでゆく、待望の邦訳。
□ □ □
この驚嘆すべき本は、昨今私が読んだ意識研究の本のなかでも最高傑作だ。
世界的な科学者スタニスラス・ドゥアンヌは、意識を探究するための一連の実験を考案してこの分野を革新し、意識の生物学に向けての直接的なアプローチを初めて築きあげた。
一般読者にまったく新たな知的世界を開示する本書は、まさに力作中の力作だ。
――エリック・カンデル(2000年にノーベル生理学・医学賞を受賞した神経科学者)
意識と脳――思考はいかにコード化されるか
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意識と脳 思考はいかにコード化されるか
2018/06/25 22:20
無意識の研究から意識へ
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投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
意識研究の代表格であるドゥアンヌによる神経科学の知見を膨大に盛り込んだ渾身の一冊。トノーニらの理論に次ぐ意識の理論を提唱している。エビデンスベースで論を進め魅力的な意識の意味を我々に提示している。本書は決して易しくないが、読む価値は大いにある。