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生誕の災厄 新装版
生誕こそ、死にまさる真の災厄である。
ただひとつの、本物の不運は、この世に生まれ出ることだ。──「暗黒のエッセイスト」が放つ、独特のユーモアと強烈な皮肉に満ちたアフォリズムに、読者は一瞬にして呑みこまれる。
静かに読み継がれてきた、「異端の思想家」シオランの〈奇書〉を新装版で刊行。
あまりにも完全な地獄は、楽園と同じように不毛である。
あらゆる思想は、損なわれた感情から生まれる。
一冊の本は、延期された自殺だ。
生誕の災厄 新装版
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生誕の災厄 新装版
2023/10/14 16:10
不満の膿を絞り出す
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投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る
持論だが、むしゃくしゃしたときは文章化するのが良い。丁度このアフォリズムのように。シオランの場合は自身が生まれたことになるのだろうが、生まれたことを呪うあまりに生まれなければ呪えないことまで言葉を尽くして批判している。これからの眠れない夜、彼のことを偲んで過ごすことになりそうだ。