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大洪水の前に マルクスと惑星の物質代謝
著者 斎藤幸平(著者)
温暖化、新型コロナウイルスの流行、異常気象・・・・・・世界が危機に瀕する今、私たちは誰も取り残すことなく、この問題を解決するための道筋を探さなくてはならない。資本主義の暴力性や破壊性を正確に認識し、その上で、資本主義とは異なる社会システムを構築すること――。『資本論』を記したカール・マルクスの、主に未刊行のノートから、エコロジーの思想を汲み取り分析する。ドイッチャー記念賞受賞作。【目次】第一部 経済学批判とエコロジー 第一章 労働の疎外から自然の疎外へ 第二章 物質代謝論の系譜学第二部 『資本論』と物質代謝の亀裂 第三章 物質代謝論としての『資本論』 第四章 近代農業批判と抜粋ノート第三部 晩期マルクスの物質代謝論へ 第五章 エコロジーノートと物質代謝論の新地平 第六章 利潤、弾力性、自然 第七章 マルクスとエンゲルスの知的関係とエコロジー
大洪水の前に マルクスと惑星の物質代謝
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大洪水の前に マルクスと惑星の物質代謝
2023/06/29 18:54
『人新世の「資本論」』著者がドイッチャー記念賞を受賞した博論が待望の文庫化
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
マルクス生誕200周年の記念イヤーにマルクス研究最高峰の賞を受賞、期待の俊英による受賞作邦訳増補改訂版。今までは博論ということでちょっと高かったですが、これでだいぶお求めやすくなりました。『人新世の「資本論」』でマルクスの環境思想に関心をもった方是非。気候変動などの環境危機が深刻化している2020年。エコロジー思想とマルクス主義を接続し、復権させようとする試みがされている。資本の物象化で被る労働過程の変容と人間と自然の物質代謝の亀裂を分析するのが資本論だとある。資本主義の暴力性や破壊性を正確に認識し、その上で、資本主義とは異なる新しい社会システムを構想すること。今こそ読むべき本。
大洪水の前に マルクスと惑星の物質代謝
2023/02/01 19:06
わかりやすい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
資本主義と環境危機の問題点が、分かりやすく解説されていてよかったです。今までの視点にとらわれないで、新鮮でした。
大洪水の前に マルクスと惑星の物質代謝
2023/01/09 15:08
物質代謝の亀裂
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
環境破壊は資本主義の矛盾であると、マルクスが自然科学と経済学の関連を意識していたことを詳細に論じている。今の世の中を見て、創造的破壊を皮肉るマルクスの顔が目に浮かぶ。