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3件
箱庭の巡礼者たち
著者 恒川光太郎(著者)
洪水で流れ着いた黒い箱は不思議な別世界と繋がっていた。王族が圧政を敷き、竜が生まれ、吸血鬼が人知れず夜を歩く、そんな「箱庭世界」の観察が少年・内野聖の青春だった。ある日、恋人の絵影久美が箱の中に行くと言い出す。二度と戻れないとしても、箱の外から見ていた自分にしかできないことを果たすために。ただ箱を見つめるだけだった二人の人生は、箱の中と外で目まぐるしく変わり始める(「箱の中の王国」)。時を越える時計、超強力な接着剤、意思を持った機械、そして不死の薬。異能の道具が紡ぐ一繋ぎの連作集。
箱庭の巡礼者たち
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2022/12/03 15:41
一抹の切なさ
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イヨリ - この投稿者のレビュー一覧を見る
何となく合いそうだったので購入。
ひとつの世界にまつわるエピソードを多角的に描き、それらを纏めた短編集のような作りで好きだった。
文体は比較的淡々としているが、それがかえって雄大な時空のうねりを際立たせていた。
箱庭の巡礼者たち
2022/07/24 19:13
世界
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
洪水のときに拾った箱の中には、別な世界が存在していた。恒川光太郎さんの作品では(他の作品と比較して)痛みや毒の少ない作品と思いました。ミルフィーユのように重層の物語が展開します。
箱庭の巡礼者たち
2022/09/26 12:45
SF短編連作集
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
6つの物語と、5つの幕間の話で構成されている。
それぞれが独立した話だが、前の話の登場人物の名前が出てきたりして微妙に繋がりを感じさせるSF作品群。
短時間接着剤が一番SF要素は薄いかな?
最後の円環の夜叉が一番好みかもしれない。
帯に異能とか多元世界ファンタジーと書いてあったけど、多元世界はともかく異能らしい異能はほとんど出てこなかったような?