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44件
六人の嘘つきな大学生
著者 浅倉秋成(著者)
<< 2022年本屋大賞ノミネート & ブランチBOOK大賞2021受賞 >>■■各種ミステリランキングで話題沸騰中■■『このミステリーがすごい! 2022年版』(宝島社)国内編8位週刊文春ミステリーベスト10(週刊文春2021年12月9日号)国内部門6位「ミステリが読みたい! 2022年版」(ハヤカワミステリマガジン2022年1月号)国内篇8位『2022本格ミステリ・ベスト10』(原書房)国内ランキング4位成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。怒濤の伏線回収に驚嘆の声続出! 青春ミステリの傑作が、ついに文庫化!
六人の嘘つきな大学生
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六人の噓つきな大学生
2021/03/04 15:43
就活のリアル
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みい - この投稿者のレビュー一覧を見る
就活というあいまいな世界の中で、振り回される6人の大学生。決してクズではなく、結局は気持ちのいいとも言える6人の、悲しくも最後には納得のいく物語。企業のウソ。学生のウソ。ウソが錯綜するなかで、自分自身が大事にしていたものを守り信じることの難しさ。ひとつの現代のリアルが描写されているように思いました。
六人の噓つきな大学生
2022/03/28 20:34
伏線の五月雨
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なっとう - この投稿者のレビュー一覧を見る
すごく面白かったです!
就活への薄暗い疑問や不満、儀式的な恐ろしさみたいなものが生々しく描かれています。
就活生にこそ、読んでほしいけど…いや…読まないほうがいいのかも…。
この作品を読んで、少しでも心が軽くなる人もいるのではないかなと思いました。
六人の噓つきな大学生
2022/04/13 23:12
就活と月
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
急成長中のIT企業。最終選考に残った6人の学生たち。グループ・ミーティングで最初は、全員合格もあり、と聞かされていたにもかかわらず、一転、人事から採用は1人だけと通告される。そして騙し合いへと繋がるのだが、二転、三転の展開は新手のミステリーと言ってもよく、最後まで惹き付けられた。たかだか1時間やそこらの面接で、人の内面まで知ることは出来ない。月の裏側に喩えたあたりが興味深い。