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まどわされない思考 非論理的な社会を批判的思考で生き抜くために The Irrational Ape
著者 著者:デヴィッド・ロバート・グライムス , 訳者:長谷川 圭
人間を他の動物と分けるものは、「思考力」だ。何が正しく、何が嘘かを見抜き、判断を下す。──はずなのだが、実際は人間は情報を読み間違い、だまされ、偏見や無知によって、誤った判断を下しがちだ。
なぜこのようなことが起こるのか?
物理学者でガン研究者、科学ジャーナリストとして、あらゆる種類の間違った判断を見てきた著者が、旧ソ連から中国、アメリカ、オーストラリア、イギリス、アフリカなど全世界の実例を挙げながら、まどわされずに思考するために何に気をつければいいのかを説く。
読むうちに、頭がクリアになり、世界がくっきり見えてくる。
まどわされない思考 非論理的な社会を批判的思考で生き抜くために The Irrational Ape
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まどわされない思考 非論理的な社会を批判的思考で生き抜くために
2020/10/02 20:47
落とし穴に気付くことができる本です。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:one story - この投稿者のレビュー一覧を見る
物事を考える時に、自分の考えが誤っているかもしれないということを意識しなければならないこと、また、簡単に情報が入手できる現代において、入手した情報が根拠のあるものか否か等を確認しなければならないことを改めて再認識することができました。
端的にまとめると、上記の内容を含む21章「健全な疑い方」に集約されますが、豊富な事例を含む説明で理解が増し、記憶に残る内容ですので、ぜひ全体の一読をお勧めします。
まどわされない思考 非論理的な社会を批判的思考で生き抜くために
2020/07/15 11:46
似非科学と闘う
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
科学的根拠に基づく論説が、科学的な考察なくなされる妄想的陰謀論にさらされ続けている。世界は非論理的な社会に這入り込みやすいので、批判的な思考で生き抜いていかなくてはならない。なぜ社会には、自分の信念に合わないエビデンスを単純に否定したり、無視したり、あるいは攻撃したりする人がいるのだろう。直観と分析とをバランスよく組み合わせ、社会を見ていきたいものである。科学的知見は常に暫定的であり、研究成果を信用する度合いは、エビデンスの重さと正比例の関係であるべきだという著者の言葉は、適切だと思う。