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74件
ナミヤ雑貨店の奇蹟
著者 著者:東野 圭吾
あらゆる悩み相談に乗る不思議な雑貨店。そこに集う、人生最大の岐路に立った人たち。過去と現在を超えて温かな手紙交換がはじまる……張り巡らされた伏線が奇跡のように繋がり合う、心ふるわす物語。
ナミヤ雑貨店の奇蹟
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ナミヤ雑貨店の奇蹟
2019/07/08 00:08
なんか最後はほっこり
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
東野ファンタジーにやられました。読み終わった後に涙は流れないのだけど、何か大事なものを忘れていて、でも思い出したような。。。私にも起きて欲しいな、こんな奇蹟…でもあり得ないから東野作品なんですよね。
ナミヤ雑貨店の奇蹟
2017/05/07 21:15
東野圭吾の真骨頂か?
11人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
東野圭吾の今まで私が読んだ作品とはやや毛色の異なるものである。加賀シリーズなどの事件モノでそのアイデアが秀逸であることは認識した。本作品は事件や殺人などは出てこない。出てきてもあくまで添え物である。
新聞やネットでも人生相談のコーナーはなくならない。想像であるが、読者の中にはこの質問を自分のものとして捉え、自分の人生に役立たせようという人が少なくないのであろう。近頃NHKのドラマで手紙の代筆を受けるという設定がある。いまどき手紙の代筆なんてと思うのだが、代筆なので、本人の事情をあらかじめ聴いておかなければならない。
質の悪い代書では、そんな面倒なことをしないし、依頼する方もあまりプライバシーをさらけ出すことは避けたいと思う人が多いのだろう。しかし、ドラマはそうはいかない。代書を引き受けたからには本人の事情を聴いておかなければならない。このプロセス自体が人生相談を半ば手掛けていると言えなくもない。
本書で登場するナミヤ雑貨店は雑貨店の方は、商売が繁盛せず、主人も老齢化したので閉店したのだが、どういうわけか人生相談の手紙を受けて、返事を返すという仕事を行うことになっていた。主人答えが面白いし、真面目に答えてくれるという評判をとり、悩みを打ち明ける人が増えてきた。
これだけでも小説は成り立つような気がするが、東野はこのやり取りに時間を超えるというアイデアを加えたのである。人生相談の小説は探せば多いかもしれないが、降車のアイデアはないのではないか。SFのようなストーリーなのだが、誰もが楽しめるストーリーに仕上がっている。
続編は望まないまでも、こういうアイデアは面白い。東野圭吾ならではの特徴がよく出ている。この意外性が人気の秘密なのかもしれない。
ナミヤ雑貨店の奇蹟
2017/10/11 23:13
感動は、積み重なる
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:伊勢大学総長 - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初、読み始めたばかりの時は、さっぱり内容がわかりませんでした。しかし、3章が半ばまで来たときです。急に今までバラバラだったものが、磁石に引き寄せられるかのように、集まり始めました。今まで読んできたものがどんどん積み重なってきて、最後になるに連れて、ページがなくなってしまうのが残念なほど、興味深い作品でした。これは、イッキ読みすることをおすすめします。