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3件
君の顔では泣けない
著者 君嶋彼方(著者)
高校1年生の坂平陸は、ある日突然クラスメイトの水村まなみと体が入れ替わってしまう。どうやら一緒にプールに落ちたことがきっかけのようだ。突然のことに驚き、戸惑いながらも入れ替わったことはお互いだけの秘密にしようと決めた2人。しかし意外やそつなく坂平陸として立ち振る舞うまなみに対し、陸はうまく水村まなみとして振る舞えず、落ち込む日々が続く。まなみの家族との距離感、今まで話したこともなかったまなみの友達との会話、部活の顧問からのセクハラ・・・・・・15年間、男子として生きてきた自分が、他人の人生を背負い女性として生きること。いつか元に戻れる日を諦めきれないまま、それでも陸は高校を卒業し上京、そして結婚、出産と、水村まなみとしての人生を歩んでいくことになる――入れ替わった後の15年を圧倒的なリアリティで描く、第12回小説野性時代新人賞受賞作!!
君の顔では泣けない
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君の顔では泣けない
2021/12/13 02:08
何も知らずに読んでほしい。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:初レビュー - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルとあらすじに惹かれて読んだ作品。
でも、人に薦めるときは、タイトルもあらすじも知らないまま、読み始めてほしい。
そんな風に思えるほど、書出しからの展開がすごく好きだと思ったら、書評で辻村先生も同じようなことを仰っていて共感した。感動を言語化してくれていた。
物語の設定はよくあるものだけれど、新しく、生々しいと思えた。設定は最後まで活きているし、細やかな描写が効果的だった。主人公たちとほぼ同世代で生きているから、胸に迫るリアリティを感じたのかもしれない。おジャ魔女とか、家族や友人たちの在り方とか。ジェンダーやセクシャリティのようなものを内包して超えていく、というか、飲み下して続けていく、というのか。そんな一人の人を描きだしたような爽快で満足する読後感がよかった。
他者は自分の鏡だとか、秘密の共有が一番の絆になるとか、よく言うけれど、それだけがテーマになっていない。読めて嬉しい作品だった。
でも、本当に、タイトルもあらすじも隠して、人に薦めたい。その状態で、騙されたと思って、最初の1章をを読んでもらいたい。面白いから。と言いながら手渡したくなる本。
君の顔では泣けない
2022/10/05 15:05
新しい
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ばんどらい - この投稿者のレビュー一覧を見る
入れ替わりによってもう一人の自分と呼べるほどに絆を深めた男女の物語。がらりと世界が変わってしまったことを文章力で巧みに表現している。タイトル回収の部分は必読。
2024/12/02 13:51
無理無理
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんなこと起こったら、すぐじししちゃうと思う。
なんの先入観も持たずに読んだから、最初の方の途中で、ん?って思って。
いやもう、無理すぎ。

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