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4件
悩ましい国語辞典
著者 著者:神永 曉
辞書編集37年の立場から、言葉が生きていることを実証的に解説。意外だが、江戸時代にも使われた「まじ」。「お父さん・お母さん」は、江戸後期に関西で使われていたが、明治の国定読本で一気に全国に。「がっつり」「ざっくり」「真逆」は最近使われ出した新しい言葉……。思いがけない形で時代と共に変化する言葉を、どの時点で切り取り記述するかが腕の見せ所。編集者を悩ませる日本語の不思議に迫る、蘊蓄満載のエッセイ。
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悩ましい国語辞典
2021/01/08 11:24
長年の辞書編纂を手掛けてこられたプロの視点から見た日本語の変遷を解説した画期的で面白い一冊です!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、これまでに数多くの辞典の編纂を手掛けてこられた神永暁氏による作品です。同氏の辞書編集37年というプロの立場から、言葉が生きていることを実証的に解説した画期的で面白い一冊となっています。読者の中には意外に思われる方もおられるかもしれませんが、「まじ」という言葉は江戸時代にも使われていたそうです。また、「お母さん」は、江戸後期に関西で使われていたのですが、明治の国定読本で一気に全国に広がったということです。その他、「がっつり」、「ざっくり」、「真逆」などは最近使われ出した新しい言葉ということです。思いがけない形で時代と共に変化する言葉を、どの時点で切り取り記述するかが腕の見せ所といった日本語の不思議に迫った一冊です。
さらに悩ましい国語辞典
2021/01/08 10:50
国語辞典などの編纂を手掛けてこられた神永暁氏による読んで納得の日本語辞典です!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、これまでに数々の辞書編纂に携わられ、また自らも『微妙におかしな日本語』や『辞書編集、三十七年』などを執筆された神永暁氏の作品です。同書は、『悩ましい国語辞典』の姉妹編として刊行されたものです。同書には、「了解」、「了承」、「承知」の違いは一体何のなのか? 「辞典」と「辞書」はどう違うのjか? 「猫なで声」って誰の声なのでしょうか? 「東日本」と「西日本」の境はどこにあるのか? といった読み方や表記・意味など、曖昧なままで使っていることばを、その歴史を見据えながら、どのような変遷を経ていまの使われ方になったのかを解明してくれます。読んで納得の一冊です!
悩ましい国語辞典
2020/08/27 17:14
辞書編集者だけが知っていることばの深層
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
普段何気なく使っている日本語に、面白い成り立ちの歴史や、実は間違った使い方だったなんていうことはよくあること。著者は、36年間辞書一筋。『日本国語大辞典』という日本最大の国語辞典の編集にも加わった、言わば日本語のプロ。言葉は生き物であって、変化する。しかし、一般の辞書に載るのはその変わった結果だけであって、その変化の過程や歴史を知ることはできない。著者は、その変化の過程こそ最もスリリングで面白いと言う。その面白さを伝えんがために作られたのが本書。人気を博しており、その続編も作られている。普段使っている日本語を改めて見直すことのいいきっかけになる。