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10件
地雷グリコ
著者 青崎有吾(著者)
射守矢真兎(いもりや・まと)。女子高生。勝負事に、やたらと強い。平穏を望む彼女が日常の中で巻き込まれる、風変わりなゲームの数々。罠の位置を読み合いながら階段を上ったり(「地雷グリコ」)、百人一首の絵札を用いた神経衰弱に挑んだり(「坊主衰弱」)。次々と強者を打ち破る真兎の、勝負の先に待ち受けるものとは――ミステリ界の旗手が仕掛ける本格頭脳バトル小説、全5篇。
地雷グリコ
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2024/10/08 16:28
なるほど・・・続編があるなら読みたい
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:magu0217 - この投稿者のレビュー一覧を見る
成瀬に傾倒できなかったわたしだが、
地雷グリコは主人公にどんどん惹かれていく
考えさせられるゲームあり、トリッキーな解決策あり
賛否両論あるかもしれないが、痛快だった。
続編を期待したい。
2024/09/13 20:06
環境をも利用し尽くす心理戦
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る
誰もが一度は触れたことのある遊びを題材に、高校生たちがひりつく心理戦に火花を散らす。
賭けるものは文化祭の場所だったり、カフェの出禁撤回のような、真剣になるのは高校生ならではのものだったり、友情への義理、果ては眼も眩む大金。ギャンブルものの脂の乗った部位も欠かさないもてなしぶりに大満足だ。
どのゲームも見慣れたものだが一癖ある。勝ち筋が手堅い話が多いものの、勝利への筋道の組み立てが巧妙で、おまけに魅せ方が絶妙なおかげで、興奮冷めやらぬまま一冊読んでしまった。それでいて最後の勝負はド派手な反則技の応酬にもかかわらず、無理やり説き伏せて話を進めてしまう豪腕も披露してくれる。
こんなにワクワクした読書は久しぶりだ!
2024/06/21 19:14
想像のはるか先を行く展開
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はぐらうり - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずっと気になってたが、直木賞候補になったので急いで読む。タイトルから犯罪系の小説だと思ってたら全然違って驚いた。そっちのグリコか。あらすじはちゃんと確認しておきたいところ。
高校生ものは成瀬がこれだけ盛り上がった後だと、似たような主人公ではなんとなく成瀬を想起してしまうが、これも面白かった。
予想するはるか先を行く展開。こんなゲーム、思いついたときは楽しいだろうな。と思ったが、破綻がないかハラハラでたまらないかもしれない。