黒い獣に幸せのキス
著者 伊達きよ(著者) , hagi(イラスト)
港町で文官として働くライナスは、ある事がきっかけで職場に居づらくなった上、過労で倒れてしまい休職することに。そんなライナスのもとに、幼馴染で有望な軍人であるクライヴが帰ってきた。クライヴは戦功を立てた結果、「獣軍人」になる誉を得たという。「獣軍人」は獣の力を宿し、一騎当千の力を発揮するが、力が馴染むまでの間、完全に獣の姿になってしまうため、ライナスに面倒を見てほしいそうだ。ふさふさの尻尾に三角形のお耳、そしてライナスに撫でられるのを好む姿は、犬そのもの。犬クライヴの世話を焼きながら、二人の生活が始まるが・・・?【電子特別版】伊達きよ先生の書き下ろしショートストーリー「可愛いとはこういうこと」「唯一の灯り」を電子版だけに特別収録!
黒い獣に幸せのキス【電子特別版】
本日まで通常1,430円
税込 715 円 6ptワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
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2022/11/13 12:00
展開が面白い
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さくらだ - この投稿者のレビュー一覧を見る
モフモフ系かな?
と軽い気持ちで読み始めたら、とっても深いお話で良い意味で裏切られます…伊達きよ先生の考えるお話は奥行きがあってよいですね。
互いを想う気持ちが着実にあるのにもどかしく、緩急のあるストーリーで良かったです。
黒い獣に幸せのキス
2023/04/01 06:49
深いところを抉ってくる話
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
職場の酷い扱いで過労(心労)で倒れて休職を余儀なくされた文官のライナス
幼く両親をなくしてライナスの両親に養子として引き取られたクライブ
クライブは軍人として離れていたのだけれど、獣軍人になる過程でライナスの住む家に帰ってきた。
黒い犬にしか見えない姿になってしまうクライブの面倒を見ることになったライナス
モフモフ系の話かと思ったけれど、深いところを抉ってくる作品です。
忘れられた三年前の約束
クライブが獣軍人になろうとした時の心情
ライナスの職場での扱いの酷さ
ライナスが自分を大切にしよう思うようになったり
獣軍人の秘密
(秘密に対する扱いとか)
二人のすれ違っていた思い
それらが絡み合って、
最後の手紙のシーンでは涙がじわりときました。
かなり抉られるます。
ラストはそうなるだろうなぁって思いつつ
そこは切なく涙が出ました。
作者さんはストーリーテラーですね。
余談
トノイとイザベラのどうしようもなさにもムカついたけど
同僚とか上司にもムカついて成敗して欲しいなぁと
ひそやかに思ったりしました。
☆4.5
2022/11/30 00:56
ページ数 短くないか?
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:NaNa - この投稿者のレビュー一覧を見る
温かいお話ではあるものの、設定が獣軍人という内容がいまいちピンとこない。幼く両親をなくしたクライブをライナスの両親が養子に引き取り、兄弟のようにナカヨク育ち、ライナスはクライブと高等学校へ通うものと思っていたのにクライブは軍人になるといい、ライナス達にもう戻ることはない覚悟で立ったのですが、軍人として成果を上げ有名になっいき、死を覚悟した過酷な戦場に旅立つ前に、もう一度ライナスへ会いたいと願い訪れ、そこでライナスと約束をしますが酔っ払ったライナスは覚えておらず、その三年後、再びクライブは獣軍人になる名誉を預かり、身体が安定しない間、軍の施設で過ごすか、家族のもとで過ごすかの選択にライナスの元を選びます。ライナスはライナスでその時、仕事場の過酷な仕事量や人間関係で身体がおかしくなり休職して家にいる生活でした。クライブの突然の帰省、クライブの獣軍人としての内容を聞き協力し、穏やかに過ごしていくなかで違和感に気付いていきます。三年前のクライブとライナスの約束やクライブから告げられたこと、昔からのクライブの想いや考え、ライナスの同性愛や初恋の話などが交差していくなかで、クライブは重大な事をかくしていたわけですが。
獣軍人→人の中に獣の核を埋め込み人としては超人のような力を得る。素質がある者だけ選ばれて、なりたい者だけ手術や魔法などで核を埋められるわけですが、キャプテンアメリカのような感じですね。3ヶ月ほどは人の体や大きな犬の体になったりを繰り返すうちに安定してくる話にはなっていますが、その安定がまあ重大なところなわけです。
また、このお値段で本編と後日談αで267ページ?は少なすぎませんか?