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5件
後宮食医の薬膳帖
著者 夢見里龍(著者)
暴虐な先帝の死後、帝国・剋の後宮は毒疫に覆われた。毒疫を唯一治療できるのは、特別な食医・慧玲。あらゆる毒を解す白澤一族最後の末裔であり、先帝の廃姫だった。処刑を免れる代わりに、慧玲は後宮食医として、貴妃達の治療を命じられる。鱗が生える側妃、脚に梅の花が咲く妃嬪・・・・・・先帝の呪いと恐れられ、典医さえも匙を投げる奇病を次々と治していき――。だが、謎めいた美貌の風水師・鴆との出会いから、慧玲は不審な最期を遂げた父の死の真相に迫ることに。◆◆◆登場人物◆◆◆【慧玲(フェイリン)】暴虐を尽くした先帝の廃姫であり、毒を熟知する白澤一族の叡智を受け継ぐ最後の末裔。助命と引き換えに、皇帝から毒疫の治療を命じられる。【鴆(ヂェン)】怪しげな翳をもつ美貌の青年。宮廷で活躍する風水師だが、その正体は毒を操る暗殺者。毒の効かない慧玲を気に入り、なにかと揺さぶりをかけてくる。
後宮食医の薬膳帖4 廃姫は毒を喰らいて薬となす
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2024/10/30 01:40
二巻で完全に化けましたね。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
先帝の娘であり薬師の主人公と、彼女に執着する毒師の男。
後宮で発生する毒疫に対処して薬を整えながらも、二人の複雑な関係は次第に深まっていく。
彼の出生の秘密や先帝の毒の真相が明らかになり、二人が新たな道を進む二巻目。
闇、深っ!
いやこれ私は好きだわ。
この二人の互いしか見えないし互いでしか補えない唯一無二感!
でもその先に見えるのは光より闇って感じすごくエモくてびっくりした。
まぁ明かされた真相はだいたい予想通りだったので、逆に安心したし、禁毒に対する禁薬の設定も良かった~。
しかし皇后はさっぱりわからん。人外っぽいけど。
鳳凰だか麒麟だかを宿している主人公もある意味人外じみているけど。
鴆もなんか宿した方がいいのでは?と思ったけど、そもそも毒蟲大量に宿しているし、窮奇で鴆なんて存在が人外じみてたわ。
相変わらず常用外漢字が多くて読みづらいけど、面白いわ~。
2024/11/23 01:28
大団円!だけど、魅力的なキャラで惜しいので続けてほしい気持ち
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
毒を制し薬とする薬師の一族の生き残りで先帝の娘と、最強の毒を作り上げる毒師の一族の生き残りで現帝の息子の物語。
懐妊した皇后が人外の饕餮だと知り、帝室の秘薬の正体や国の秘された歴史も知った二人は、皇后を排して麒麟を蘇らせ正しい皇帝をつけようとする。
完結巻。でいいんだよね?
ついに慧玲が鴆への気持ちを認めて、会いたいと思ったり、縋ったり、彼の死を恐れたりするのが良かった~。
いや鴆の執着が報われたよね。
必ず道連れに死んでやるっていう約束が、一緒に死のうじゃなくて一緒に生きようって言ってる感じで、ときめいた。
どっちも自分の命には執着ないし、なんなら本当は周囲もわりとどうでもよくて、薬師や毒師という生き方に執着しているだけっぽいけど、互いの命にはうるさいのがとても良かった。
麒麟って雌雄の名前だもんね。
比翼の鳥とは違うけど、雌雄の麒麟が並び立つ結末には納得できる。
しかし、続けようと思えば続きそうな良い終わり方だったわ。
2024/11/23 01:26
ヒーローからヒロインへの複雑な気持ちがエモい
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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
後宮で毒をもって毒を制す食医として活動する先帝の娘と、毒になるよう作られた皇太子の物語三巻目。
外交でやってきた海洋貿易の国の王のアレルギー対応薬膳を作ったり、神託後に宮廷と後宮に蔓延した黄金の毒に対応したりする話。
ついにラストで皇后様の正体が明らかに。
麒麟や鳳凰といった霊獣や、鴆、饕餮と中華風に合わせて出てくるのが中国の妖怪や霊獣なのがこだわりを感じて良いよねぇ。
最後の鴆が自分の毒を失っても助けようとするとこ好きだわ。
次巻最終巻?
あとは皇后の正体を暴露するのと、抱えている麒麟のことを解決するのかな?