- みんなの評価
3件
仮初めの魔導士は偽りの花
著者 望月麻衣(著者) , 高星麻子(イラスト)
これは、魔力を持つ人間が、魔導士として人々の尊敬を集めていた国の物語――。王都から少し離れた、ラインハルト伯爵が治める小さいが活気あふれる城下町。その近隣ののどかな村に住む少女、ティルは、幼い頃から性別を偽り暮らしていた。ティルの祖父、アルバート・アドラ―は大魔導士で、占星術師としても人々の尊敬を集めていたが、この国では魔力を持つ女性は「魔女」と見なされ厳しい弾圧がいまだに続いているためで、ティルはあらぬ疑いをかけられるのを避けるため、男装して生きてきた。だが祖父の遺言で、絵描きの兄、ハンスと共に悪魔祓いの仕事をしていく中で、祖父譲りの魔力が開花し、ティルはたちまち“美少年魔導士”として評判になってしまう。そんなある日、ティルたちは突然ラインハルト伯爵に呼び出され、彼の甥であるノア・バランド伯爵が住む、『世にも美しい城』の呪いを解いて欲しいと依頼される。それは、辺境の高台に佇む美しい白亜の城で、城の主であるノアは、黒髪に深い紫の瞳を持つ、美貌の青年伯爵だった。ティルは、人を寄せつけようとしないノアに冷たくあしらわれながらも、城の呪いの調査を進めていくが、舞踏会で女装して彼の婚約者のフリをすることになってしまい・・・・・・!?呪われた城に秘められた切ない過去、そして女性を愛することを自らに禁ずる美貌の伯爵の真実とは――?男装の駆け出し魔導士が、星の導きで呪いの謎を解き、魔を退ける!『わが家は祇園の拝み屋さん』『満月珈琲店の星詠み』の著者新境地の西洋風ラブ&ファンタジー!
仮初めの魔導士は偽りの花 呪われた伯爵と深紅の城
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
2024/05/08 07:56
とても楽しく面白かったです
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:溺愛もの、腹黒様万歳 - この投稿者のレビュー一覧を見る
京都寺町シリーズの世界観から、打って変わってどこか中世を感じさせる世界
不穏なんですが、どこか憎めない明るいキャラ達が場を和ませ、シリアスなはずなのでクスっと笑えるそんなお話しでした
少し残念なのは、京都寺町シリーズキャラ印象が強いせいか、物語の後半がキャラがかいまみえて、うーん、ホームズさんの、セリフ!なんて場面がチラホラ感じられてしまいました 兄はまさしくあの人な感じもありましたし
でも、とても楽しんで読むことができました
魔女狩りの重たいテーマが潜んでいる世界を軽妙な味付けで、見事エンターテイメントしてました
続き読みたい気もしますが、これで完結でも良い素晴らしいお話しでした
仮初めの魔導士は偽りの花 呪われた伯爵と深紅の城
2024/03/27 22:15
仮初の姿でも実力は本物
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ラ・レーネ - この投稿者のレビュー一覧を見る
占星術と西洋ファンタジーの言葉に惹かれて購入。大魔導士の祖父の遺言で悪魔祓いをしてる弟ティルと絵描きの兄ハンスは、世にも美しい城の呪いを解く為に城に赴く。が、青年城主ノアは非協力的なうえに、城には守らねばならない掟があって、依頼をなかなか果たせない。そうこうしているうちに、城で催される舞踏会に出なくてはならなくなって…でもティルには人には言えない秘密があって…面白かったです!幾重にも重ねられたエピソードも良かったですし、祖父アルバートもいい味出していました。霊体だったけど…。舞踏会でのティルの姿も麗しかった。城の呪いは哀しみの産物でそれを解いたのは意外な人物の意外な行動でしたが、ティルも凄い実力の持ち主なのですよ。星の力を使う術が新鮮で素敵だと思いました。ハッピーエンドのラストまで楽しく読了しました!
2024/06/30 02:55
単巻でまとまりのいい作品
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大魔導士だった祖父の遺言で、魔女狩りを避けて男装をしながら悪魔祓いをしている兄妹。
領主の依頼で彼の親戚の住む呪われた城の依頼を受ける。
そこに住む美貌の伯爵と出会い、呪いと祖父の因縁を知り、恋を知り、立ち向かう話。
絶対兄のハンスが足を引っ張って呪いを解放しちゃうと思ったら予想外の結末で笑った。そっちだったか!
しかしティルは男だと異端審問官に思わせられたとして、伯爵の婚約者ティアラは別人ってことにするのかな?大丈夫なんだろうか。
男爵夫人にお咎めなしなのは不満だ。
ロマンス要素薄めで恋愛のきっかけ謎だし。