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桜咲准教授の災害伝承講義
著者 久真瀬敏也
地名や伝承から、その土地の災害を推測する「災害伝承」の第一人者・桜咲竜司は、東京・深川で奇妙な話を聞く。どんな傷も治す河童の秘薬を受け継ぐ、薬局の一人娘が呪われたという。秘薬と呪いの正体とは。関西大震災時に井戸から聞こえた小豆を研ぐような音。誰が何のためにそんな音を立てたのか。謎を解く中で桜咲は、数々の妖怪伝説を呑み込んだ、江戸の町の秘密に辿りつく──。
両面宿儺の謎 桜咲准教授の災害伝承講義
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2024/05/30 03:45
面白い民俗学アプローチ
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投稿者:S910 - この投稿者のレビュー一覧を見る
幼い頃から従兄の影響で民俗学に傾倒していた萌花は、肺ガンで亡くなった従兄が直前まで研究していた内容が別人に発表され、彼の指導教官だったことから盗作したのだと疑っていた。
その指導教官は昔話や伝承を災害伝承の観点から研究する民俗学者で、彼に接触をはかるために講義を受講し、隠されていた真実を暴き出す話。
こういう民俗学を興味深く描いた話好きだ~!
しかしこの作家さん、地元愛に溢れていらっしゃるわ。
面白かったので続きも読みます。