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17件
保健室の死神
著者 藍本松(著者)
保健室の養護教諭として常伏中学に赴任してきた派出須逸人。顔が怖い事でみんなから恐れられている彼にはある目的が…、それはヒトの心に取り憑いて悪事を働く存在「病魔」を倒し、生徒達を守る事であった!
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閲覧期限:2025/05/01 23:59
保健室の死神 10
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保健室の死神 6 波乱の林間学校
2011/01/15 00:28
美徳と鈍のサービス
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
プール開きに、温泉旅館に、トラブルメーカー安田貢広が暴走する。そしてついに彼にはある罰則が…。ハデス先生、携帯電話を買いに行く、ハデス先生のおつかいなど、日常的な出来事が描かれる回と、占い師・卑川鉄生の子供、操が再登場するなど、イベント的な回の両方が収録されています。
今回もじんわりと面白いストーリーがたくさん。派手さや華々しさ、ある意味でのメジャー感はないのだけれど、ちょっとはみだしたキャラクターたちが紙面いっぱいに飛び跳ねます。
あとは、モブキャラと他のキャラの雰囲気がもう少し似ていれば、変な違和感がなくなるのだけれど。
保健室の死神 5 ウワサのあやしい占い師
2010/10/09 12:00
ひとつのことだけに囚われてしまった者の末路
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
球技大会、健康診断を挟んで、サロン・ユグドラシルの鈍と経一も登場する、長所を見る占い師のシリーズが始まる。
明日葉や美作、藤麓介や鏑木真哉たちが出かけた評判の占いの館。見料無料というちょっと怪しい雰囲気に不安を感じたハデス先生は、その占い師に会いに行く。だがその占い師は、ハデス先生と同じ罹人だった。
ハデス先生と同様に病魔を仕事に利用する占い師に遠慮してしまい、彼はせっかくの病魔退治のチャンスを逃して、子どもの操と共に逃走されてしまう。その結果、生徒たちが危険な目に会うことに。
そして同じ頃、件の占い師を怪しく思っていた鈍も動き出していた。
才能の与えられた部分にのみ固執してしまい、それ以外の全てを否定して暴走してしまった罹人の卑川鉄生。そのために、既に手に入れていた大切なものを取り返しがつかないほど傷つけてしまう。
病魔を利用しているという根本的なところでは、彼とハデス先生との間に違いはない。ただ傷つける対象が他人か自分かの違いだけだ。本人にとってはそれで納得できることなのかも知れないが、その人を大切に思う人にとって見れば、それは黙って見過ごせるものではなく、何とか救い出そうと手を差し伸べる。そんな人を思いやる入れ子の構造と、それだけでは表現しきれない複雑な感情がここにはあるように感じる。
保健室の死神 4 サロン・ユグドラシル
2010/08/09 20:47
1枚の絵が伝えるもの
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
藤麓介の実家の事情を描いたエピソードや、ハデス先生の友人である鈍や経一たちの職業を描くエピソードなどを収録。
個人的には、藤くんの兄の過去の一幕を描いた扉絵が好き。これ1枚で、当時の楽しさや反面の葛藤なんかが感じられる気がする。