電子書籍
八雲立つ 完結新着
著者 樹なつみ
七本の神剣を集め、古代の怨念を昇華せよ! ──島根県の山奥の村で49年に一度だけ行われる秘祭・神和祭(かんなぎさい)の取材に同行した七地健生(ななちたけお)は、巫女として舞っていた少年・布椎闇己(ふづちくらき)と出会うが…!?
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八雲立つ(1)
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電子書籍八雲立つ(1)
2015/09/27 13:26
日本神話にも同時に興味を持たせてくれる作品
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はむすたー - この投稿者のレビュー一覧を見る
古事記、日本書紀あたりはイザナミイザナギやイナバの白ウサギ程度にしか
話を知らない私でも楽しめる、日本神話をベースにしたお話です。
タイトルにもなっている「八雲立つ」の和歌はこの本で知りました。
これを読んでいると、己の知識の浅さを痛感します(笑)
なぜ秘祭・神和祭(かんなぎさい)が49年に一度だけ行われるのか
そのシーンは最初に見た時に衝撃的すぎてちょっとつらかったです。
なぜ49年に1度なのか
なぜこのタイミングで出雲の奥地に行ったのか
そういう伏線が張られていて、あとから「あああ!」となるので
樹先生の作品大好きです。
あと、割りと人間関係濃い目ですね。
個々に持つ過去とか闇とか。
でも時折でてくるギャグ調の描写にクスッとしてしまう。
リアルタイムでも読んでいたし、コミックも持っていますが
改めて電子書籍で読み返すと、また読みたくなってしまいました。
電子書籍八雲立つ(1)
2015/09/11 21:19
鍛冶師とシャーマンの絆の物語
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TVっ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
鉄の研究をする宗像教授の漫画の中で、「鍛冶師とシャーマンは切っても切れない関係である。特に、シャーマンにとって、自らの神具を作る鍛冶師は、なくてはならない存在である。」というようなことが書いてあるのを読んで、昔読んだ「八雲立つ」の闇己君と七地君を思い出し、また読みたくなり再読しました。不変のパワーのある漫画です。
この数年のうちに古事記関連の本をあれこれ読んだので、特に、古代編に、新たな発見があり、また楽しめました。ここで、あれこれ書くとネタバレになってしまうので、最終巻10巻の感想で書くことにします。
ラフカディオ・ハーンは、出雲を気に入り、奥さんの名字+最古の和歌、から「小泉八雲」と名乗ったそうです。その小泉八雲が書いた「怪談」と同じく、本作も、人間の情念って恐ろしい、と思わせる場面がたくさんあり、ぞくぞくします。うわっ、こわー、と思いながら読んでしまう。そんな時に登場する七地君に、私も何度救われたことか。
「花咲ける」みたいに闇己君と七地君の特別編、描いてほしい。ぜひ読みたい。
電子書籍八雲立つ(10)
2015/09/11 21:12
シャーマンと鍛冶師の絆
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TVっ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
生死をも時間をも超越する絆を見せつけられました。もう、こうなったら、未来の二人も読みたいわ(笑)。神剣集めたり、シャーマン集まったりしたけれど、ああいう形になることで、やっぱり、本作は、闇己君と七地君、シャーマンと鍛冶師の二人の絆の物語なのだなあ、と。
ホラーの要素が強いのですが、個人的には寧子姉が一番怖かった。情念が。道成寺の清姫みたいで。まあ、この人は闇己を殺すぐらいなら自分が死ぬでしょうけれど。姉弟でさえなかったら、と何度も思っているけど、姉弟でなくても、好きになってもらえるかどうかわからないじゃん、と思っていたので、闇己君のビンタ後に発した言葉は、我が意を得たり、という思いでした。
本作では、古事記とか色々モデルがあって、その元を知っていると、更に楽しめるかもしれません。あくまでモデルにしただけあって、古事記との相違点は多々ありますが、それはそれで、新しい創作として、とても面白かったです。
五十鈴(隆子)のモデルは、イザナミですね。黄泉比良坂を、死者の朽ちた体で移動する。「イザナミの呪をもって」と言っているので、これは間違いない。イザナミの呪と言えば、逃げた夫に、「あなたの国の子を一日に千人殺す」と言ったあれでしょう。
以下は古事記の話ですが。
死んだ妻(イザナミ)恋しさに黄泉比良坂を経て黄泉の国に行ったイザナギが、決して見ないで、と言われたのに、待ちきれず妻の変わり果てた朽ちた姿をみてしまい、「おのれ、恥をかかせたな」と怒ったイザナミに黄泉比良坂を追われ逃げ戻る、あの場面を知っていれば、先の展開に気づけるようにヒントを小出しにして描いてあるのも凄いです。あの場面を知っていれば、というか、最初にちゃんと載っていました。隆子が唱えた文言も含まれています。
先の話で、生霊とか、死者の魂が他者の体に入って、とかいう話が予め描かれているから、ここにきて、すんなり五十鈴(隆子)のことも違和感なく受けとめられるのですよね。うまいです。
逃げ戻ったイザナギが禊をして、両目を洗った時には、それぞれ「天照」と「月読」が誕生し、鼻を洗った時には「スサノオ」が誕生したのです。とすると、「月読」の双子の兄弟は、スサノオというよりアマテラスだと思うのですが、それはそれ。この「月読」がまた古事記においても忘れ去られがちな存在で、だから本作でもああいう描かれ方になったのでしょうが。
あと、ナムチ(大国主)の正妻となったスセリ姫は、古事記ではスサノオの娘です。「お前なんぞに嫁にやらん」と思ったスサノオがナムチに与える試練において、スセリ姫はナムチを助ける、という役割をはたしています。嫉妬深いのも一緒です。
ヤマト側で出てきたニニギは天照の孫のニニギがモデルです。ニニギは天孫降臨で宮崎県の高千穂に降り立った天孫です。神武天皇の東征までニニギやその子孫は九州にいた記憶があるので、大和の地にいる?と思いましたが、それもそれで良いのです。モデルですから。
あとは、斎島の三姉妹のモデルは、天照がスサノオの十拳剣を譲り受けて生んだという宗像三女神ですかね。海だし。海都波君も「宗像」で海だから、宗像三女神を2つに分けた感じですか。
電子書籍八雲立つ(10)
2022/11/23 02:37
大人になって
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:apple2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔に読み始めたものの、途中リタイアした作品でした。
……何故ならば、怖いお話が全くダメでして。。。
しかし私も、大人になった!
今、再度読み始めたら面白く、最後までほぼ一気読みでした。
ラストはこうくるかぁ……ハッピーエンド?
電子書籍八雲立つ(8)
2020/08/18 00:57
どん底
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ボリス - この投稿者のレビュー一覧を見る
とうとう寧子が本心を打ち明けてしまいました。寧子のカットが前と違って雑になってる気がする。あんまり闇己と似て見えない…
ちょいちょい古代編が入るけど、後で繋がる何かがあるから? あんまりおもしろくないけど、そう思って頑張って読んでます…
電子書籍八雲立つ(1)
2021/10/04 20:43
この巻だけでも完成した一本の作品です
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えび - この投稿者のレビュー一覧を見る
2021年の夏、初めて読みました。大変に面白いです。
この作品、『花とゆめコミックス』の初版は
第一巻が1992年、第二巻は1995年です。
第一巻の最終話タイトルが
「八雲立つ」
であって、この作品として一区切りついていますが
好評につき三年の時を経ての再連載ってことだったのでしょうか。
第一巻のキャラ絵がちょっとクラシックすぎると思いましたが
第二巻ではキャラのお顔がバージョンアップして新しめになってます。
第一巻の絵ででくじけそうになった方も
第二巻で一息付けると思いますので、ぜひ第二巻の試し読みを。
四半世紀ほど前の作品ですが
作品のメインテーマから考えれば、たった数十年なんて誤差みたいなものですね。
でも周辺設定はしっかり時代を感じますよ。
早●田大学の演劇部がカッコいい存在の代名詞だったりとか
未成年者の飲酒喫煙が至極当たり前に漫画に描けてたりとか…。
電子書籍八雲立つ(1)
2021/09/10 19:04
ひきこまれる
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:スニン - この投稿者のレビュー一覧を見る
陰陽師とか怨霊とか名家や閉ざされた村の因習とか大好きなんや…!
クラキが超絶イケメンですが私は地味イケメンのナナチ派。二人の絆もじんときます。
電子書籍【期間限定 無料お試し版 閲覧期限2021年3月24日】八雲立つ(1)
2021/03/20 20:24
運命の
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:透子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大学のサークルの先輩に誘われて出雲に来た七地健生。
訪れた神社で始まった奉納舞で巫女の背後に影を見て……
紙一重ってこういう時に使うのかなぁ、というくらいギリギリだった神剣の帰還。
因習を断ち切れなかった闇己が負う重荷を健生は分かち合えるのでしょうか?
健生の見た夢もとても気になります。
電子書籍八雲立つ(10)
2020/08/21 06:22
光と闇
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ボリス - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタバレあり
最後は意外とあっさりだけど、おもしろかった。
古代と現代がやっと繋がりました。古代編がちょいちょい挟まれてて、これ必要なの?って思っちゃってましたよ。ごめんなさい!
闇己と対をなす名の晃己。
闇己の魂が入ってしまったのだとしたら、元の魂はどうなっちゃったの? これからみんなはどう接していくんだろう。5年間育ててきた我が子が別人になっちゃって、蒿と夕香がかわいそう…
今更だけど、なんで名前に"闇"なんてつけたの!?
電子書籍八雲立つ(9)
2020/08/18 07:22
物語は加速する
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ボリス - この投稿者のレビュー一覧を見る
覚醒した闇己。昇華のためにすべてを捨てる覚悟で巫女達を召喚します。
元はと言えば、闇己、七地、邑見に関わる女達のせいで事態が悪化。煩悩恐ろしい…
夕香がまともないい子に思えてくる…
電子書籍八雲立つ(6)
2020/08/15 08:25
かわいそうな七地
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ボリス - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつも囚われちゃう七地。気の毒…
闇己と七地は共に熊野の地へ。そこには邑見と楠が。行方不明だったしおりも見つかります。
ひとつひとつの話が繋がって進んでいくところがうまいなぁ。
読み進めるごとにおもしろくなってきました。
優秀なサラブレッド、七地。(笑)
2020/03/30 22:42
とても良い
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のりママ - この投稿者のレビュー一覧を見る
話の流れも、神秘性も無理なくて普通に楽しく読めました。
電子書籍八雲立つ(1)
2020/03/20 14:21
繰り返し読む
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:uruuduki - この投稿者のレビュー一覧を見る
好みというものは有る。だが、繰り返し読みたくなる話だ。
おそらく、初めて古事記を読んだ時には、ギリシャ神話と同列だったような気がする。それが別の位置づけになったのは、古事記の裏に有る、支配者と被支配者の関係性に対する考察に接してからだった。
この話はまさにそこに触れている。話は現代と古代を行き来しながら、伝奇の様相を呈して、漫画でありながら新たな神話を紡いでゆくのだ。
神話というのはさらっと読めば、ほとんど考え無しに読んでしまうが、陰惨だ。だいいち、日本の神様は「祟る」という面を持ち合わせている。だから、祀るのだ。畏敬し畏怖する存在として。
その神話と同じ陰惨を、この話は始まりから抱えている。一面美しく、反面後ろ暗いのだ。そんなこの話を、どうして繰り返して読むかと言えば、負ったものの重さを蔑ろにせずに負いながら、重圧に砕けていないからだろう。
しかも、話は絵を選ぶのだろう。この話ならこの絵だから良いのだ。
2018/09/17 18:47
古代と現代
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くれーぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミカチヒコが魂をこめた二つの剣が一つになり、今、くらきの手に…そしてマナシの取引が生み出したフヅチの運命が明らかに!ふたりは引き合い、ついに…。この巻ではくらきに透明感を感じた。七地とくらきの悲しい運命と、新たな希望。よくまとまっていた。
紙の本八雲立つ 第6巻
2016/07/10 15:30
天邪鬼来たりて
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:saya - この投稿者のレビュー一覧を見る
七地が高條に監禁された。闇己にとって七地がかけがえのない存在だということが分かる。七地が見つかるシーン何度見てもいいです。