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21件
しゃにむにGO
著者 羅川真里茂
中学陸上界のトップアスリートだった伊出延久。Jrテニス界期待の星だった滝田留宇衣。2人はそれぞれの目的で幕ノ鎌高校テニス部に入部。インターハイへ向けて熱い季節が、今幕をあける!!
しゃにむにGO(32)
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しゃにむにGO 1 (花とゆめCOMICS)
2005/03/13 02:07
テニスというスポーツの精神的なコントロールが重要な側面を、よく描けていると思う
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まさぴゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
羅川真理茂さんは少女マンガにはめずらしく真っ向からゲイの作品を扱った『N.Y.N.Y.』や『赤ちゃんと僕』などで、かなり好きでした。非常に感傷的な作品が多くものごとの暗い側面に光を当てすぎるところは、自分が精神的に疲れているときには見るのがつらいストーリではありますが、丹念に心理描写を追う当たりは、少女マンガの王道たる作品を連発する作家です。
そうした注目している作家として、「テニスもの」をどう料理するかは、すごく楽しみでした。僕自身がテニスをするのも見るのも大好きなせいもあるが、石渡治の『LOVE』や許斐剛の『テニスの王子様』浦沢直樹『Happy!』それに、少女マンガではあるが傑作と名高い『エースをねらえ!』などは、少年マンガにありがちな「スポ根もの」としてとらえており、どうも別にテニスがテーマでなくても、なんでもよかったのではないかと思えました。イルカショットなどは、まさに戦隊モノの必殺技の連発で、勝負としては面白いが、やはりテニスの魅力を描いておりません。あきらかに、スポーツそのものよりも、他の部分に作者のテーマがあることと思えます。それは、バスケットボールのスポーツとしての魅力を描ききっている『スラムダンク』等と比較すれば、一目瞭然。
とはいえ、羅川さんが必ずしもテニスをテーマにしているわけではなく、やはり彼女自身のテーマである心理描写に傾いています。しかし、それでも特筆すべきは「精神コントロールがきわめて重要なテニスというスポーツの側面」を見事に描けている。天然系で世界をあるがままに感じ取れる幸せ感いっぱいの伊出延久と、苦しみもがきながら世界とうまく付き合えない不幸感いっぱいの滝田留宇衣という二人のテニスを通しての成長を描きながら、微妙な精神状態によって土壇場のプレイがひっくりかえるテニスの醍醐味を余すところなく描いていると思う。テニスを真剣にやったことがある人ならば、もしくはプロの試合を好きで見たことがある人ならば、このメンタルスポーツといわれるテニスの側面を十分分かると思います。この作品はメンタルが極めてプレイに影響するメンタルスポーツである「テニス」をよく表現していると思う。14巻で、P102の「この高揚感は何?」という一連の伊出くんのシーンは、燃えた!(笑)。
僕は今はただの芸能人になってしまった元プロテニスプレーヤーの松岡修造さんの大ファンでした。彼は技術が今一歩で世界ランキングの頂点にはいけませんでしたが、死ぬほどスター性がある人でした。この人のプレーは、見ているだけで高揚感が盛り上がり、ぐいぐい引っ張り込ませる不可思議な魅力がありました。あーーこの作者は、こういうテニスというスポーツの特徴をよく知っているんだなーと感心しました。基本的には、スポーツよりは、主人公たちの内面の記述に傾斜しているのは少女マンガ的ではあるが、その心理描写の書き分けや葛藤の表現が、メンタルなスポーツであるテニスとマッチしていて、個人的には、一番のテニスマンガだと評価しています。
しゃにむにGO 01 新装版 (HCスペシャル)
2024/02/27 15:28
早く読めばよかった
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:creammochi - この投稿者のレビュー一覧を見る
延久が純粋で頑張る姿や才能ゆえに上手くなっていく様子が気持ちよく良く、読むと元気が出るので思い切って全巻揃えました。人間離れした変な必殺技も無いし、他の登場人物たちの成長や人間模様も色々で面白い。
2022/05/22 18:02
熱いっ。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:apple2 - この投稿者のレビュー一覧を見る
運動神経がオンチでマイナス思考な者で、伊出くんキャラには羨ましい要素が満載です。
体感で動きを覚える人の羨ましいこと。
実際にいたら、ちょっとイラッとしつつも(アホさ加減に)惹かれてしまうかな。
スポ根少女漫画といった趣の作品。
おやじギャグにはついていけないけれど(笑)、買ってよかったです!
とりあえず5巻まで買いましたが、たぶん全巻買うっ。
と、1巻目読了にして思いました。