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夏目友人帳
著者 緑川ゆき
「妖怪が見える」という秘密を抱えた孤独な少年・夏目。強力な妖力を持っていた祖母・レイコの遺品である「友人帳」を手にして以来、妖怪たちから追われる羽目に!! 祖母が妖怪たちと交わした「契約」をめぐって、用心棒・ニャンコ先生とともに忙しい日々を送ることになった夏目は…!? あやかし契約奇談!
夏目友人帳(1)
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2011/04/08 20:05
子供の狭い世界から脱するということを、妖怪というありえないものを使って描いていこうとしている作品なのかもしれない
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mayumi - この投稿者のレビュー一覧を見る
タキの家の蔵にいた妖しの話と、夏目が親と一緒に住んでいた家の話。
ちゃんと両親との思い出があって安心したよ。
子供の頃のエピソードが、たいてい理不尽に可愛そうなものだし、夏目が自身の親を回想することが今までなかったので、ホントに赤ん坊の頃に親を亡くしてしまっていたのかと思っていたよ。
ちゃんと、愛された子供時代があって、本当によかった。
にしても、子供というものは残酷なものだ。
父を亡くしたあと引き取られた家で、夏目にひどくあたるその家の娘。でも、彼女は彼女で自分の世界を守ろうと必死なのだ。夏目が子供の頃の切ないエピソードの数々は、彼が異質であった故で、子供達は自分の狭い世界を必死で守ろうとするから彼の異質は決して受け入れることができない。
だから、子供は残酷になる。
タキの家の蔵の妖怪の件では、タキや田沼も夏目に歩み寄ろうとしてくる。
それは、タキや田沼がもう子供ではない存在だからなのだろうと思う。
そして、夏目自身も子供ではなくなったから、二人の助けを、さしのばされる手に手を伸ばすことができるようになったのだ。
…タキの家の妖怪が、最後に陣の中にはいってタキに「さらば、真一郎の孫」と告げるところで、涙腺決壊しました。ロマンチストのじいさまの話には、とっても弱いのですww
2010/01/27 21:16
でも、夏目のその危うさが魅力でもあるのです。
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mayumi - この投稿者のレビュー一覧を見る
7巻は、的場という払い屋に会う話。妖怪たちと宴会つか遊ぶ話。と、「夏にはため息をつく」を収録。
「夏には…」は、好きな子に素直に好きといえない純情な男の子の話。男の子は、ちょっと特別な子なんだけど、特別だろうが人を恋しいと思う気持ちの純度はまぁ、いつだって切ないもので、切なかったです。
で、夏目の方だけど。
夏目とは違う立場で妖怪とかかわっている名取がいるけど、それでも名取は妖怪と歩み寄るところがある。が、的場は、徹底しているわけで、当然のように夏目とは敵対してしまうわけだ。
上手いなぁ。最初に名取を配して、しかもこの話の中では、むしろ名取が夏目をかばい、守る。きっと、友人帳を手にして、にゃんこ先生と出会った直後に的場に出会っていたら、夏目は自我を失っていただろう。
結局のところ、妖怪が見える、見えるだけという夏目にとって、妖怪とのあれこれは自分というか、自我との戦いなのだろう。だからこそ、自我の乏しい子供時代、彼はただ傷ついていくしかなかった。藤原夫妻の元にきて、自分を大事にすることを覚えたからこそ、彼の自我は育ち、妖怪と向き合うことができるようになったのだ。
とはいえ、彼の自我はまだ危うい。
このさき、きっと的場はその夏目の危うさにつけこんでいくのだろうなと思うと、切ない。危うさを抱えながらも、全てを受け入れる度量の大きさを、自我を、夏目が持てるといいなと願うばかりである。
2010/08/21 20:19
夏目の確かな成長が感じられる2本
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mayumi - この投稿者のレビュー一覧を見る
*偽りの友人
*月分祭
夏目の小学校の時のクラスメイト、でも、変わった子供だった夏目をいぢめていた柴田が、突然やってくる。
「こっちでは友達出来たんだ」とか「すまし顔のくせ人の顔色ばかり気にしていたのに」とか、相当嫌み言われるのになんだかんだと付き合ってしまう夏目のお人よしっぷりに、やっぱいい子だなぁと思うのであった。
しかも、家のお使いを手伝ってもらったことをとっても恩義に感じてたりして…。
柴田が好きになった女の子は、妖かしで、それゆえに夏目は柴田にひどいことを言われたりするんだけど、かかわった以上途中で放り出したりは決していない夏目の強さが、愛おしいようで危なかしくて不安だったりするのである。
でも、この強さも優しさも、この町にきて藤原夫妻や友人や、それこそ妖かし達に触れてきたからなんだよね。
最後にちゃんと夏目に謝れる柴田も、素敵だった。
「月分祭」
また、やっかいごとに引き込まれる夏目。
頼まれると嫌と言えないのは、ま、仕方ないかww
やっかいごとには、名取もからんできていて…。はからずも、名取との距離が近くなる話だった。
違うからこそ補っていける、と思うようになった夏目は、また一つ成長したんだね。
心にしみるいい話だった。
2016/04/13 17:04
待ってました~♪久しぶりの新刊!!
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:仔猫のあくび - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は全四話ですが、登場する妖がそれほど“悪”な存在ではないので、
どれもラストはホッコリする感じのお話でした。
一話目では、いつものようにちょっぴりツンデレ思考なニャンコ先生にププッと
笑いつつも、過去の夏目と現在の夏目の違いがシリアスに描かれていて、
ちょっとウルッとしました。
二話目では、ある事情によりいつもと異なる形体になったニャンコ先生と、
山神様の失せもの探しに協力します。
三話目では、何やら夏目に因縁(←悪い意味ではない)のありそうな新キャラ
登場で、今後が楽しみです。
四話目では、使命に必死な妖たちに振り回されつつも、最後にはちょっとした
ご褒美(?)も頂けます。
また、常に遠慮気味な夏目が、珍しく積極的に行動する様子も必見ですよ!
2012/01/24 17:47
気持ちがほんわかします
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:TATSUKI - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は名取さん、的場さんそれぞれの妖怪との付き合い方の違いや難しさがよく分かる巻でした。
また、番外編で西村くんと北本くん目線の物語が入っています。初期のころの夏目とくらべると変わってきたなと、そして、とても温かい気持ちになれる本です。
2012/07/30 12:24
あたたかい
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケロヨン - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の夏目と周りの仲間や妖怪たちの関係に、いつも癒されながら読んでます。
2017/10/11 23:17
夏目の友人たちも成長してます!
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:仔猫のあくび - この投稿者のレビュー一覧を見る
【一・二話目】
夏目・田沼・タキの3人で出掛けた先で巻き込まれちゃった事件です。
妖怪や神格の妖も常宿にしている古い旅館が舞台。
タキの妖怪に関するスキルが何気にハイスペック化されてきてます(笑)
隠し事せずにすむ2人なので、夏目も関わった妖とのあれこれを報告できる
のが嬉しそうでした♪
【三話目】
先生がパトロール中に遭遇した、素直で可愛い妖好きの少年との小話です。
何だかんだと面倒見の良い先生が可愛かったです。
【四話目】
今回は西村くんが知らぬ間に妖と関わってしまいます。
でも本人は全く気付いてません。
違和感を感じながらも、無条件で夏目へ友情を示すところが彼らしいなぁ~
【五・六話目】
久しぶりにレイコさんのお話。
何と友人帳の1ページ目に名前を書いている妖さんが登場。
レイコさんとある少女との間にあった出来事が、その妖によって語られます。
【七話目】
ある廃駅でバッタリ遭遇しちゃった的場さんとの小話。
やはり優しい妖ばかりではないことを思い知らされました。
2016/04/22 12:58
相変わらずよい
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:PPM - この投稿者のレビュー一覧を見る
相変わらず、切ないあったかさがあります。
また読み返したくなっちゃいますね。
今回は、小さい時の夏目がほんとにかわいくてメロメロしました。
お話はいつも通りほんわか切ない感じですが。
新しく、もと祓い屋さんがでてきましたが、この人にはまた出てきてほしいですね。
というか出てきそう。
最後の話も、あったかい気持ちになれてほんとうによかった。
いつものメインキャラが出てくる話も大好きですが、こういう一期一会なお話もやっぱり味があっていいです。
2016/04/11 22:45
20巻
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にゃんこスキー - この投稿者のレビュー一覧を見る
今巻もニャンコ先生が可愛く最高でした!
個人的には30ページ目が好きです。
内容は新しいキャラクターが登場し、また再登場した際には本筋が進みそうな予感がします。
アニメ伍期も楽しみですが今後の展開も楽しみです。
2012/01/29 21:43
妖怪が見える少年
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
妖怪が見える少年・夏目の物語。人の在り方、妖怪達の想い、そして夏目の成長など見所たくさんの一冊でした。人も妖怪も想いは同じで、その狭間の立場の夏目はいろいろ苦悩していくのだろうと思います。不器用ながらも夏目を支えてくれる多くの仲間達も魅力的です。人と人の繋がりを考えさせられる一冊でした。
電子書籍夏目友人帳(30)
2023/09/09 02:01
いい所で続きですか
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:宮村みやこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近はショートストーリーの完結型じゃないんですね。長編になると一巻では収まらないのでいい所で続きになるんですよね。個人的にはショート完結にして欲しいです。
2022/02/23 17:26
夏目のやさしさ
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん岩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
十三話から十五話と特別編が三話
十三話『春に溶ける』涙…玄と翠のため三色の虹のかわりに、三色の花の種をまく。
十四話『夏目、温泉へ行く』名取と温泉旅行!二人とも不器用です、柊が素敵
十五話『桜並木の彼』絵と旅をする、なんか昭和の文学作品を思い出しましたが、やさしくきれいなお話でした。でも、八坂さまは桜の木に登ってる顔も見せない巳弥と毎春たのしく話してたんですねーなかなかです。
特別編は短編が三話「子狐」「小学生夏目」「女の子」とちっちゃい子に癒されました。
2021/11/30 09:11
待っていました
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かなぽん、 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずっと発売されるのを待っていました。
この漫画は、ほっこりしたり癒されるので大好きです。
まだ読んでいないのでこれから読みます。
2021/01/19 18:37
さらに深まる関係
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:CB1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
巻を進めるたびに少しずつ夏目の心の成長が窺える。本巻では名取や先生との関係がより深まっていくのみならず、敵対しているとも言ってよかった的場との人間関係も深まっていった。絆と言っても良いかもしれない。増々広がる夏目の周辺の世界。過去の巻にあった夏目の祖父の話など、待ち遠しい回が増えていく。
電子書籍夏目友人帳(26)
2021/01/12 10:43
ついに25巻の続きが!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えぬ - この投稿者のレビュー一覧を見る
依代の里の続き。夏目たちの立場からそれぞれ「守ろう」として動いた結果の話でした。的場が出てくるとなにか揺らがざるを得ない感じがありますが、終わり方も続きが気になる感じで今後も楽しみです。田沼と夏目が不思議な庭を見つける話も可愛くてよかったな。