- みんなの評価
152件
宝石の国
著者 市川春子(著)
今から遠い未来、宝石のカラダを持つ28人は、彼らを装飾品にしようと襲い掛かる月人に備えるべく、戦闘や医療などそれぞれの持ち場についていた。月人と戦うことを望みながら、何も役割を与えられていなかったフォスは、宝石たちを束ねる金剛先生から博物誌を編むように頼まれる。
【期間限定 無料お試し版 閲覧期限2025年5月11日】宝石の国(1)
閲覧期限:2025/05/11 23:59
宝石の国(13)
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
宝石の国 11 (アフタヌーンKC)
2020/07/29 17:58
おまえさえいなければ
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
もはや最初の頃の面影どころかまともな人型すら失ってしまったフォス。
これがエクメアの言う人間なのか。人間を越えるものなのか。
「金剛はまだ僕を愛している」こんな事を言いながらまた金剛を攻撃しようとするフォス。
これは醜悪な甘えなのではないか。
仲間達と楽しげな今のシンシャにとってフォスはどんな存在なのか。
憎しみの目でフォスを見るルチルはあのノリの良かった彼とはもう別人。
ルチルとパパラチアの再会、ダイヤとボルツの対戦…ボルツの悲しげな笑みが意外だった。
月に馴染んだアレキとゴーシェ。今が好きだ、クリソベリルを忘れると言ったアレキ、それでいいの?
イエローダイヤモンドはどうなった?
金剛の誕生日を祝う宝石たちの場面
あの清らかな光景こそ金剛が望んだ宝石との楽園そのものだろう。
そこには眠るパパラチアはいてももうフォスの居場所はないのが寂しい。
フォスと幻影のアンタークチサイトの口から出た
「おまえさえいなければ」の言葉はあまりにも惨い呪いの言葉だ。
この呪いの行きつく先には絶望しかないかもしれない。
それでも彼らがたどり着く場所を怯えながら見届けたい。
2017/10/24 21:40
墓に入れてほしい作品。ここ数年のマンガの中で一番面白いと思う。儚く美しく,重い。静的なのに動きや柔らかさが伝わってくる。市川先生は天才だと思う。みんな幸せになってほしい。
8人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:honto カスタマー - この投稿者のレビュー一覧を見る
芸術的な作品は、その感性に共鳴できないと自分がばかだって気がしてくるから読みたくない。しかし、これはものすごく素敵でとても可愛いので、そういうハイソな人気作は避ける人でも読んで大丈夫。全体的に可愛いです。
2018/07/09 00:20
SF
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アンデルセン - この投稿者のレビュー一覧を見る
正直に言うと、一巻を読んだ時点ではオサレな雰囲気は感じるものの、設定がよく把握出来ずに「なんだか人を選ぶ絵柄と抽象的な漫画だなあ〜」という印象でした。
ただ、一巻で切るには後ろ髪をひかれる思いで、二巻三巻と読み進めるとあら不思議。
宝石の国の虜になってしまいました。
人間と機械文明が滅んだ後の、世界のお話です。
宝石が人のように意思を持って何百年、何千年と生きています。
登場人物みな魅力的ですが、それ以上に話が進むにつれて明らかになる真実、世界観が堪りません。
私はSFに分類されると思うのですが、そういうジャンルが好きな人、あとは仏教とか、輪廻転生とか、そのあたりの考え方に興味を持てる人(日本人なら大丈夫な気もしますが)、美しいものが好きな人におすすめしたいです。
無料で一巻と二巻かな?読んだ後に一気に全巻まとめ買いしたのですが、自分の中で全く後悔しなかったここ最近の大ヒットです。