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15件
25時のバカンス 市川春子作品集II
著者 市川春子 (著)
海底から月、宇宙へ。生命の彩りはどこまでも。さらりと深い、フシギな3編を収録。●「25時のバカンス」深海生物圏研究室に勤務する乙女(おとめ)は、久しぶりに弟の甲太郎(こうたろう)と再会する。深夜の海辺にて彼女が弟に見せたのは、貝に侵食された自分の姿だった。●「パンドラにて」土星の衛星に立地する「パンドラ女学院」。物言わぬ奇妙な新入生・ロロに気に入られたナナは、幼き日の記憶を思い起こす。●「月の葬式」勉強も親の期待もわかってしまう天才高校生。試験の日に乗る電車を「間違えた」彼は、雪深い北の果てで、ひとりの「王子」と出会う。
25時のバカンス 市川春子作品集II
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25時のバカンス (アフタヌーンKC)
2017/10/27 00:30
祝・「宝石の国」アニメ化
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:色鳥鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
初読みのときは『虫と歌』のが印象強かったのですが、再読してみるとこっちもSFホラーっぽい世界観で思いがけずゾッとした。「25時のバカンス」「パンドラにて」「月の葬式」収録、すべての中短編に必ず1つギョッとする身体的転換の場面があって、そこから物語が加速する。上手い絵、というのとはちょっと違うのかもしれないが水は動くし生卵は揺れるし真空で星は輝いているし、人々はたしかに生きているように感じられるのが凄い。
25時のバカンス (アフタヌーンKC)
2016/06/21 00:22
表題作が秀逸
6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オオバロニア - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作と違って、海や宇宙がモチーフになった作品が収録されています。大きめのコマ割りで一見大味に見えて、実はかなり細かい楽しみがちりばめられています。何回も読み返したくなりました。
特に表題作「25時のバカンス」は簡単に人間と非人間の境界をなくす世界観と、最後まで人間らしい兄弟愛のアンバランスさがとても良かったです。
25時のバカンス (アフタヌーンKC)
2016/12/10 21:17
引き続き傑作
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:休暇旅行 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表題作は、『虫と歌』収録作とあわせても一番の作品だと思う。ちゃんとあれを超えてくるかー。理解もしやすいし万人に薦められる。
SF志向の人みたいなので、説明過剰にならないようにするのがむずかしいところだと思う(説明しすぎると一気に嘘っぽくなる)。台詞も絵も、そのへんのバランスが素晴らしい。……理解できたとは言えませんが……。