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11件
ヒヤマケンタロウの妊娠
著者 坂井恵理(著)
「妊娠」「出産」。他人事だと思っていませんか? 男が妊娠・出産するようになり、早10年。エリートサラリーマン桧山健太郎(ひやま・けんたろう)は、自分が妊娠したことを機に、世間の「男の妊娠・出産」に対する偏見を目の当たりにする。最初は自分の居場所を作るため、出産を決意した桧山だったが、その行動は、すこしずつ、周りの人を、そして自分自身を変えていき……?
ヒヤマケンタロウの妊娠(2) 特別番外編 島津はじめの場合
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2020/05/27 14:49
意外な着目点
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:uruuduki - この投稿者のレビュー一覧を見る
男が妊娠をする。はたまた、出産をするって、大概冗談の世界ですよね。
でも、驚くなかれ!過去に、真面目な科学雑誌にそういった記事が載ったことが有った。よもや、本気で漫画にする人がいるとは思わなかったけれどね(笑)
だが、この話、読み方を変えれば、結構問題の提議が多いとは思いませんか?
もしも、もしもですよ、男性が妊娠出産をしたら、少子化問題って少しは改善されるとか、健康保険制度の改革がされるかも、とかありませんかね?
今でも妊娠、出産は病気ではないということで、健康保険証は使うけれど、保険は利かないんですよね。出産だって「出産手当金」ですもんね。
定期検診に行くとか、結構時間も費用も掛かるし、妊娠自体が、体にも、心にも負担が有るのにねぇ。
過去の男性妊娠可能説の記事を思い起こすとすれば、男性の場合の方が危険は大きくなるらしいし、女性だって、出産は命がけなんですよ。当たり前のように言いますけど。
だからかな、実際にこんなことが有ったら、女性よりも風当たりが強いかもって、思ってしまうのが悲しい。そうなったらそうなったで、受け入れられる世界ならいいのに―ー。
いろいろ考えさせられるなあ。
2024/07/09 14:02
社会を変えるには
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
島津はじめは政治家の息子で、妻と不妊治療を行っているが、自分が妊娠したと知る。
政治家の世界では初のこと。父親も政界もはじめの妊娠を受け入れようとしない。それでも妻や周囲の応援あって無所属、公認なしで立候補する。どこまで社会に認められるだろう。
2024/07/09 13:58
子どもは勝手に増えない
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:名取の姫小松 - この投稿者のレビュー一覧を見る
案ずるより産むが易しとはいうものの、妊婦本人とっては易しいものではない。体調も体型も元のままではない。弱音を吐けば、お母さんでしょと叱咤される。
男性も妊娠できるようになった世界で、妊娠してしまった桧山健太郎は、会社で部長職。世間から笑われるが、社会的地位を強味にして、男の妊娠と出産を大きくアピールする。