- みんなの評価
13件
EDEN
著者 遠藤浩輝(著)
正体不明の硬質化ウイルスにより、人類は世界人口の15%を失った。20年後、人類は復興を始めるが……。人類はリセットされるべきなのか否か。神に、地球に、人類が試される――。その惨劇の最中に、人類が“選択”した未来とは? 遠藤浩輝くが容赦なく描く、生と死のSF譚!
EDEN It’s an Endless World!(18)
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EDEN 5 (アフタヌーンKC)
2002/05/31 22:35
機械の身体で取り戻していく感情!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岡野義高 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いまでは珍しくなった近未来サイバーパンクSF!
2つの組織がぶつかりあう間隙をついて、エリアは母と妹を奪回しようとするが……。
前半、サイボーグ・ハッカー、ソフィアの半生がサイドストーリー風に挿入されている。これがとてもいい!
自分の感覚を信じられない女が、答えが常に一つである数学とコンピュータに、のめりこんでいく。
そして、ついには、自らをサイボーグ化する。
不思議なもので、サイボーグとなった機械の身体を通じて、ソフィアは身体の感覚を取りもどしていく。
そして、感情も……。
ソフィアの話は、不幸な天才や、才能はあるけれど、どこか壊れたキャラクターが好きな人にはオススメだ。
EDEN It’s an Endless World!(1)
2021/08/04 11:39
近未来ディストピア
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
ウイルスが原因で人類が滅びかけている近未来ディストピアのお話である。コロナ禍の今読むと一層ストーリーがすごみを帯びてくる。壮大な世界観や様々のトリビアなど読みいどころ満載の作品である。廃墟となった世界を描いているせいもあって絵柄が少々ごちゃごちゃしているのが残念である。
EDEN It’s an Endless World!(18)
2019/04/12 12:28
なかなか面白い
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:伝奇羊 - この投稿者のレビュー一覧を見る
オールラウンダー廻で知った作家さんですが、それより前の本作は途中からまたとてつもなくハードSFになっていって、たまげました。人類の通常生物とは異なる存在への非連続的な進化という大きなくくりでは、やはり「幼年期の終り」と同様のテーマなのかなと思いましたが、宇宙規模の壮大な話を理不尽や矛盾に満ちた人間社会への洞察と絡めて物語に仕立てたところが素晴らしい。SF部分はやや難解ですけどね。始めと終わり以外は間延びしているというような感想もあるようですが、理不尽で殺伐とした現世で生きる意味とは何か?を問う道具立てとしては、長大な抗争のストーリーにもまた十分に必然性があったのだと思いました。