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52件
パーフェクトワールド
著者 有賀リエ(著)
インテリア会社に就職した川奈つぐみ(26歳)は建築会社との飲み会で、高校の時の同級生であり初恋の人・鮎川樹と再会する。樹にトキメキを覚えるつぐみだったが、彼は車いすに乗る障害者になっていた。「樹との恋愛は無理」。最初はそう思うつぐみだったが……。
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パーフェクトワールド(12)
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2021/04/01 06:49
本編からあとがきまで含めて読み逃せない作品の完結でした。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Nagi - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み終わってしまうのがもったいなくて、積読フォルダに保管していたら、いつの間にか月末になっていたので、寂しい気持ち半分、完結の在りようを知りたい好奇心半分、という気持ちで完結巻を読み始めました。
主軸が恋愛を含めた「愛」であるがために、作者の有賀さんがあとがきでおっしゃっていた「もっと車いすファミリーの日常を描きたかった」という物足りなさに共感してしまうくらいには、読んでいるこちら側も、成長した紘樹くんが自身のルーツや樹&つぐみという両親とどう過ごしていくのかを読みたい寂寥感に囚われる読後感でした。
それでも、この12巻を読み終えてから再度1巻から通しで読むと、「ああ、これでよかったんだな」と清々しい読了感に変わりました。
恋愛時代には、ここにどう至るんだと読む側がハラハラするくらい周囲の理解がなかったり、それが親や友人等の愛情ゆえだからこその主人公たちの苦悩だったり、ということを思い出したからでしょう。
現実に、まだまだ足りないのは承知の上で、それでも作中の時間の流れのように、周囲の理解が少しずつ進んでいるように感じます。
この作品のように、例えば「恋愛」という心のバリアフリーの部分から知らない部分へ滑り込ませて知りたいと思わせてくれる作品が増えてくれれば、作中にあった、
『いつか、「昔はバリアフリーなんて言葉があったんだよ」と言われるくらい、特別な話ではなくなればいい』
という世界も夢ではないかな、と希望を持たせてくれるお話でした。
たとえば昭和天皇即位前は、視力が弱かった昭和天皇が眼鏡を使う際、大問題になった時代があります。
でも、今は視力が弱い人を「障がい者」とは言いません。
補正が効くなら問題ない、と、先般眼鏡を作りに行った際、眼鏡屋さんに言われたのですが、なるほどと納得。
肢体障がい者を始めとする障がいを持つ人たちが、それを意識しなくてよい時代が来るかどうかは、それの有無に関わらず、私たち一人ひとりの意識や行動の在り方次第なのだろう、と気持ちの引き締まる思いもさせてもらえる作品でした。
きっかけは「故郷が舞台だ!」というだけの軽い気持ちで手に取った作品でしたが、この作品と出会えたことに感謝しかありません。
ぜひ、多くの人に繰り返し読んでもらいたいと思います。
そして、「あのころはこうだったなあ」と笑って再読した時代が、この作品の中で描かれた世界よりも、皆に優しい世界に発展していることを願ってやみません。
介護に携わる身として、学ぶところも多くある作品でした。
「読ませてもらい、ありがとうございました」
と、作者さんや、作者さんの取材に応じてくださった皆さんにお届けしたいと強く思わせてくれる作品でした。
2022/02/13 10:22
やさしい
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くれーぷ - この投稿者のレビュー一覧を見る
車椅子の生活では全てが可能なわけじゃない。でも、それは人生の全てじゃない。せかいはやさしいと、慈愛に満ちた終わりだった。みんながが幸せでありますように。
パーフェクトワールド 1 (KC Kiss)
2015/08/13 13:31
大好きな作品です!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちわちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
涙なしでは読めません!本当に感動しました!
この作品を読んでいると、いろいろな事を考えさせられます。
自分のことよりもみんなの努力を無駄にしないために必死になっている姿がかっこよくて、夢にしがみついて諦めず頑張っている姿を見てると応援したくなります!この恋がうまくいってほしいな~
ぜひ沢山の方に読んでいただきたいです!