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19件
龍と苺
著者 柳本光晴(著)
『響~小説家になる方法~』柳本光晴最新作
命懸けで闘うものが見つからず
退屈した日々を送る、藍田苺、14歳。
将棋好きの元校長に、才能を見いだされた苺は
初心者のまま、将棋の市大会に参加することに!!!
そこは女だから、子供だから、と言われるような
「見えない壁」がある場所だったが…
そんなことは関係ない。
苺は真っすぐ、自由に、猛烈に、暴れまわる!!!
連載開始直後から、大大反響!
一手一手、強くなる。
“闘う”将棋マンガ、開幕!!
龍と苺 20
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2025/02/19 13:13
「前代未聞の新展開」も面白い
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:伝奇羊 - この投稿者のレビュー一覧を見る
竜王戦が心を揺さぶる大団円を迎えたのち、商品説明にもある通り前代未聞の新展開が待っています。初めて読んだときは本当にビックリしましたね。今から少し前の連載時にも大きな反響を呼び、賛否両論あったと記憶しています。
作者が勇気を持ってこの展開に踏み出したのは、やはり何としても描きたかったテーマが込められているからだろうと想像します。
ここまでの物語の展開を通して、将棋界は一般社会に生じるであろう大きな変化をある側面で先取りしていることが十二分に伝わってきましたが、新しい展開はその辺りとも関係していそうだなと感じるものでした。ストーリーにミステリアスな要素が新たに加わったことも先行きを期待させてくれます。
2022/01/22 16:33
響とだいたい同じだけど面白い
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nico - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作の「響」の将棋界版と言ってもいいぐらいの同じ構成ですが、やっぱりそれでも面白いものは面白いです。(巻末に構想初期の主人公が描かれてますが、響みたいな性格に変えて作者の好きなタイプの主人公を添えたのは本当に英断だったと思いますね。苺から入った人も、こういう主人公が好きなら前作も、と裾の尾が広がったりもあるでしょうし。)
今のところ違う点は、前作では小説の文芸界という世界でしたが、文芸関係ない周りの権力や文字通り力のある大人が筋を通さず好き勝手介入してくるのを結局は力(物理)で黙らせていくのがワンパターンとなり痛快な響節でしたが、今作はその暴力の発露が将棋に向いて、将棋の勝負で相手を殴るというのをやってのけているのが違う点かなと思います。なので、響が好きだった人も楽しめると思いますし、逆にむしろ響のそういうところが嫌だった人はこの苺こそが合うだろうなとも思います。
将棋界を通してジェンダーなんかにも触れているので、更に痛快さが増しているとともに、将棋という奥深い世界で負けも吸収しつつ爆進していく苺と、その苺に才を見出したおじいちゃん先生がまたいいバディで、読ませてくれます。
続きが気になる作品です。柳本先生が書きたいところまで書ききってくれることを願ってます。
龍と苺 15 (少年サンデーコミックス)
2024/04/07 08:40
荒唐無稽でもない
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
アマチュアの女子中学生の快進撃ぶりを描いている作品である。あらすじだけ見れば荒唐無稽に思えるのだが、細かなエピソードを積み上げていって妙に説得力ある展開にしているところは大変な力量である。絵柄は決してうまくはないが、味があるとの評価もできる。