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58件
風雲児たち 幕末編
著者 みなもと太郎
天下分け目の「関が原の戦い」で徳川家康が日本を統一、それ以来の歴史を描いたのが「風雲児たち」。その続編「幕末編」がついに単行本化。風雲、急を告げる幕末に、井伊直弼が大老に、そのとき…。
風雲児たち 幕末編 34巻
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風雲児たち 幕末編8 (SPコミックス)
2006/01/10 23:37
江川太郎左衛門の偉大さを改めて知った巻でした。
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
「遂に「安政」と改元、風雲急を告げる日本!」との帯コピーのある第8巻です。主な登場人物は、村田蔵六(大村益次郎)とお稲、江川太郎左衛門、坂本龍馬、吉田寅次郎(松蔭)、福沢諭吉と、いよいよ幕末の志士が登場してきました。
しかし、この巻の一番の見所は、江川太郎左衛門の件でしょう。この『風雲児たち』ではかなり以前から登場しており、学校日本史ではわからなかった活躍をしている人でしたが、遂に亡くなってしまいました。
今まで幕末というのは、急に内外の情勢の中から生まれてきた変革の時代だと思っていましたが、この江川太郎左衛門などの話を知るにつけ、少しずつ少しずつ時代は変わっていたのであり、時代を見据えて行動していた人たちが少なからずいたのだなあということがわかってきます。
これからもちろん、幕末の有名人が多数登場するのでしょうが、それ以外の余り知られていなかった人たちにも光を当ててもらいたいものです。でも、きっと描いてくれますよね。「幕末編」も既に8巻になっているにも関わらず、時間はあまり進んでいないのですから。
風雲児たち 幕末編14 (SPコミックス)
2009/02/01 18:33
有名どころで言えば井伊直弼が表舞台に登場してきた頃です
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
この第14巻にはプロローグがわざわざついています。今までの巻にはなかったのではないかと思います。では何故14巻にはついているのか。
実はこのプロローグが一番衝撃的なのかもしれません。事実上徳川幕府が崩壊したとも言える場面が収められているからです。
ネタばれになってもいけないので、プロローグのタイトル「ハリス仰天」だけ、ここに書き留めておくことにします。
14巻全体としては、(これまた何と)安政5年の状況で終わってしまいます。
これまで不勉強でしたが、徳川の幕末は徳川方と外様雄藩(薩摩、長州、土佐などなど)の政権争いかと思っていました。しかし、この14巻を読むと結構京都朝廷や公家もその争いに加担していたのだということを知ることができました。
それにしてもまだ安政5年なのか。
風雲児たち 幕末編9 (SPコミックス)
2006/04/30 18:10
第9巻はロシアの話だけでなく、福沢諭吉も村田蔵六も勝海舟も出てきます
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
すでに『風雲児たち幕末編7』でも触れたことがあるのですが、このマンガでは日本外交史におけるロシアの果たした役割や世界史の中でのロシアの状況に多くが割かれています。今までどうしてこんなに多く割いているのか疑問に思わないでもなかったのですが、その理由がこの第9巻で少しわかったような気がします。当時はアメリカは新興国であり、世界はヨーロッパを中心に動いていたわけですから、例え農奴制が残る帝政ロシアであってもヨーロッパの一角を担う存在だったのですね。そして、ロシア自体の事情もあったのでしょうが、果敢に日本との関係を作ろうとしていた国だったのだから、当然多くを語る必要があったのですね。学生時代にきちんと世界史を勉強していたり、世界史、日本史をよく知っている人にすれば当然のことなのかもしれませんが、私には今回初めてよくわかったのでした。
こんなことまで教えてくれるこのマンガは、作者の目配りがあらゆるところに行き届いていて、どの巻も読み流すことができません。時に、その情報量に圧倒されてしまうこともありますが。
しかし、適塾での手塚良仙のエピソードは目配り過ぎのような気もしないではありませんでした。まあ、手塚治虫に敬意を表してといったところでしょうか。

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