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10件
いちげき
時は幕末………大政奉還後、江戸幕府との武力決着を望む薩摩藩は幕府を挑発すべく、江戸にたむろする浪士たちをかき集めて「御用盗」なる武装集団を結成、「攘夷のための資金提供」を名目に夜な夜な江戸の商家を襲わせていた。
そのころ、江戸近郊の村々から百姓たちを集めた「選抜試験」が行われ各村から力自慢で有名な猛者たちが終結していた。
選抜試験を仕切る侍たちの狙いは? 選抜試験後に待っているものは?
いちげき(7)
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いちげき 4
2023/03/02 15:22
黒幕勝海舟
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
新撰組や連合赤軍にも言えることだが、組織の末期が近づくと「団結を高めよう、異端者を排除しよう」という思いが募るあまり、凄惨な内部粛清に陥りがちである。この一撃隊にもその傾向が見え始めている。この作品における勝海舟の黒幕的な動きはとても面白い。ほぼ100%創作モノとは思うが、実際にこのような動きをしていたとしても違和感がないところがこの作品の値打ちであると思う。
いちげき 7
2023/03/02 15:19
ハッピーエンドではないが
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハッピーエンドではないが、ほぼ想定通りのエンディングである。幕末モノにはよくありがちのストーリー展開であるが、この作品の特徴は一にも二にも松本次郎の絵柄にある。地獄のアリス などの作品でも威力を発揮した粗い荒れた絵柄が殺伐とした雰囲気を盛り上げている。
2022/05/05 08:56
史実とフィクションの混ざり具合が良い
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
ストーリー構成が実に面白い。幕末江戸における、薩摩藩の御用盗や勝海舟の行動など史実を混ぜてリアリティを出しながら、農民から募集した「一撃隊」というフィクションを交えた展開がとても良い。「地獄のアリス」を書いた松本次郎の絵は、幕末の荒れた雰囲気とよくマッチしている。