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10件
銃座のウルナ
著者 著者:伊図透
彼女の名はウルナ・トロップ・ヨンク。遠い村から、辺境の地に赴任したスナイパー。彼女は、初めての戦場で、なにを知るのか…。第49回ちばてつや賞大賞受賞、第5回漫画アクション新人賞入賞を経て、『ミツバチのキス』『エイス』など、漫画シーンから熱い注目を浴びる意欲作を発表し続ける鬼才・伊図透が、そのすべての才能を込めて解き放つ、マージナルなイマジネーションに溢れたSF巨篇。新しい物語の始まりを“目撃”せよ!
銃座のウルナ 7
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2019/03/12 09:36
傑作。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
志願して戦争に行って、罪を犯した。個人の罪ではないのに、ただひたすら状況を受け入れ、強く生きる。これが『進撃の巨人』なら、自分が利用されたことに怒り、敵を叩くために戦う物語になるのだけれど、ウルナは生きる。流されるのではなく、状況を踏まえて、生きる。こういう強い物語の形もあるのかと驚く。
ウルナの心象風景の描写がすごい。式典で軍隊のお偉いさんたちを惨殺するシーン。本当なら、彼女はそうしたかっただろうと強く思う。でも、しない。敵討ちをしようとしたトホマがどんな生き方をしたのか知っているから。
ウルナを必ずしも暖かく受け入れるばかりじゃない故郷。よそ者につらく、口さがない。むしろ、ウルナの味方は軍で苦楽をともにした人たち。でも、彼女は故郷を愛する。国がどれだけ信用に値しないものだとしても、故郷を愛する。
こんな物語を読めるなんて作者様に感謝。
2020/06/19 10:46
パラレルワールドの戦争
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
1930年代を想定したパラレルワールドの戦争もの。
「敵を人間でないものに見せて憎悪をあおる」という手法がメインテーマの一つ。
社会体制 人間心理 男と女の問題 など大変重いテーマをまとめて扱っている重厚な作品。読みごたえがある。
2017/03/07 23:49
巻末の設定集
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
巻末に設定集のようなものがあって、これがなかなか良かった。
あとウルナの鼻を治す番外編も。
ボウミ分隊長はラトフマの件についてウルナの言うことをそのまま信じたのかなあ。
自分にも負い目があるから大事にしたくないのか。
でも新入りのウルナが気付いたくらいだからみんな知ってたんじゃ。

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