- みんなの評価
62件
少年のアビス
著者 峰浪りょう(著者)
何もない町、変わるはずもない日々の中で、高校生の黒瀬令児(くろせれいじ)は、“ただ”生きていた。家族、将来の夢、幼馴染。そのどれもが彼をこの町に縛り付けている。このまま“ただ”生きていく、そう思っていた。彼女に出会うまでは――。生きることに希望はあるのか。この先に光はあるのか。“今”を映し出すワールドエンド・ボーイ・ミーツ・ガール、開幕――。
少年のアビス 18
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
2022/01/10 15:20
一筋縄ではいかない作品
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
非常にシリアスで田舎が内包する問題と若者の葛藤に鋭く斬り込んだ意欲作だと感じました。限りなく死と近接した生、愛と友情と地域の閉ざされた関係に縛られる痛みが激しくぶつかり合う様を見事に表現していると思います。絵柄も落ち着いていて、内容的にはいやらしくてもあまりそれを感じさせない上品な感じもするし、それでいてかなり深刻な展開になるという微妙なバランスもうまいです。人間関係においては時折サプライズ的な要素もあり、なかなか一筋縄ではいかない作品でした。しっかりした構成の良い漫画だと思います。
2022/01/10 15:22
キャラへの光の当て方がうまい
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
1巻で完結してもおかしくないほど充実した内容でしたが、それをうまく繋いで2巻の新たな展開に持っていっていて、とても感心しました。キャラへのスポットの当て方がとてもうまいです。脇役のときは脇役の光を、主役の時は主役の光をと、上手に使い分けていると思います。相変わらず死や歪んだ愛、田舎暮らしの絶望感などをテーマにしっかりした構成の漫画となっています。安定感のあるストーリー展開で、物語にすっと引き込まれてしまいます。設定的には偶然要素も多くリアルでもありませんが、描写に関してはリアルな感じがよく出ています。
少年のアビス 5 (ヤングジャンプコミックス)
2021/07/02 21:53
予想だにしない展開(腑に落ちる)
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:変態女装おじさんβ - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎巻ごとに予想だにしない展開が待っている。無理のある展開ではなくしっかりと読者を納得させてくれる。
主人公の心情の変化が激しい(情緒不安定ではない)と感じたがそれも少年のアビスというタイトル通り、少年の深淵を表現していると言ってもいい。
良き