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5件
紙の舟で眠る【単行本版】
著者 八田てき
俺の灯火戦後、横浜。元・天才脚本家の憬は、もう筆をとらないと決めていた。脚本のモデルにした人物が、必ず不幸になるからだ。ただ死を待っていたが、ある日、生きる理由が現れてしまった。それは泥酔していた憬を、居候先の娼館で介抱してくれた燿一。彼の無邪気さと妖艶さに、惹きつけられずにはいられず、どうしても燿一を書きたくなる……。他の誰を犠牲にしても、何を犠牲にしても、燿一だけは不幸にはしないと誓うが――。
紙の舟で眠る【単行本版】下
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2024/01/21 02:11
一気読み推奨
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sice556 - この投稿者のレビュー一覧を見る
まるで、良質な映画を観たような
そんな読後感です
終わり方までの展開と見せ方が、本当に動画で観ているようでした
2人が重なるシーンも、本当に美しくて魅入ってしまう
作家買いをします
2024/03/08 10:46
下巻
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
終戦直後から東京オリンピックまで、って、物凄い月日が経っている印象があったのですが、子供が大人になるまでの期間でしかないのですね。
そう考えると、日本の戦後復興の目覚ましさを改めて実感しますね。
この漫画の背景を、そういうことも考えながら、眺めていました。
上巻では悲壮感が漂っていましたが、今巻では、闇の部分が明かされることによって、明るさも出てきて、良いラストでした。
紙の舟で眠る 上 (Canna Comics)
2024/03/08 01:03
上巻
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦後から1960年代にかけての話です。
絵が本当に上手いです。
人物画だけでなく、情景がとても綺麗。背景にじっくり見入ってしまいます。
ストーリーは、サスペンスの様なホラーっぽくもあり、ですね。
表現が繊細でとても文学的。まるで純文学を読んでいる様に感じました。