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16件
最上の明医~ザ・キング・オブ・ニート~
著者 入江 謙三(取材・原作) , 橋口 たかし(作画)
チンピラなのに引きこもりの最上義明。自分なりの正義感と自分なりの自由感?を持つ彼が、様々な救命に挑んだりする場合もある波瀾万丈医療ドラマ。明らかに医者とはかけ離れた男の熱い生き様に、強く共感したりしなかったりすること必至です。
最上の明医~ザ・キング・オブ・ニート~ 19
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最上の明医~ザ・キング・オブ・ニート~ 1
2010/07/25 01:17
医師の資質を問い直す
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
西条命の思い描く無限の樹形図に組み込まれるであろう、最上義明が医師への道の第一歩を踏み出そうとする。一応高校生ではあるのだが、学校崩壊気味の高校でもあり、本人もほとんど通っていないので、マイナスからのスタートではあるのは確か。
しかし、医師に必要な資質は備わっているようなので、医師免許を取れれば優秀な医者になれそう。問題は果たして医学部に入学できるのか?ポイントは、同じく医師を目指す友人の伊達に対するライバル心かも。
今回は医療に関する話はあまり登場しませんが、数少ない見せ場では義明の資質が光ります。
医療マンガの主人公にニートとヤンキーが登場するのはかなり特徴的。しかも、彼らはまだ医者ではない。しかし、医者ではない視点で医療に本当に必要なものを抉り出していく感じがします。
最上の明医~ザ・キング・オブ・ニート~ 7
2015/08/26 09:35
自分か、真実か
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
近づいてくるクリスマス。伊達正宗と田村愛が仲良く二人で過ごすのに嫉妬する最上義明は、釈紗英からあきれられてしまう。そんな訳で普通に顔を見せることが出来ない義明は、首にギブスをはめて顔の見えない重症患者として紗英の前に現れる。
その理由は、彼が出会った入院患者、源乃実朝の検査について相談するためだ。実朝は母・政子の代理によるミュンヒハウゼン症候群により、食事に毒を盛られているというのだ。しかも母親は看護師であり、主治医の検査もすり抜ける巧妙な毒の盛り方をしているらしい。
真実を明らかにするためには、若干犯罪的な行為をしてでも検査を強行するしかない。しかしそれがばれれば、医学生としての未来が閉ざされる可能性もある。自分を選ぶか患者を選ぶか、そんな選択を迫られる紗英をサポートするため、義明は率先して行動を起こすことにする。
そして後半は、ケニアのナイロビに医療研修に行くことになった4人と、その付き添いの上杉謙神医師が遭遇する事件について語られる。
この作品は、現実の医療の中に、ほんのちょっとだけ、こうだったら良いなという理想が埋め込まれているところが良い。初めからあり得ないほどの偶然を期待するのではなく、諦めない心と努力の結果、少しだけ希望が見える。でも、それでは終わらず、現実の厳しさも忘れない。そのさじ加減が、作品にリアリティとエンターテインメントの両面をもたらしてくれる。
最上の明医~ザ・キング・オブ・ニート~ 6
2012/01/23 21:47
役立つオスキー講座?
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
最上義明と釈紗英を拉致した犯人である蘆名が、心臓疾患で倒れてしまう。自分を殺そうとした男すらも医者は助けなければならないのか?その時、義明の下した決断は…首を絞めること!
その事件から三年半が過ぎた…らしい。義明にはその間の記憶がない。またマンガ的時間効果に乗り切れなかったらしい。クリスマスも近い彼には、OSCE(オスキー)が迫っていた。客観的臨床能力試験、医師としての診察能力を確認するための試験だ。
しかしその試験、模範解答は巷の医師の姿とはかけ離れた、慇懃で懇切丁寧なもの。そのことに条件反射で反発した義明は、普通どおりのオスキーはやらないと宣言する。彼が目指す実践的なオスキーとは?
医学部教育の在り方に対するひとつの主張が繰り広げられる!…かも。