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106件
深夜食堂
著者 安倍夜郎(著)
歓楽街の端にある小さな店『深夜食堂』。営業時間が夜の12時から朝の7時頃までだから、みんなが勝手にそう呼んでいる。そこは、メニューはわずか、あとは食べたいものを勝手に注文すれば、作れるものならなんでも作ってくれる変わった店だった…。どこかなつかしい味をご賞味あれ!!
深夜食堂 29
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深夜食堂 3 (BIG COMICS SPECIAL)
2009/02/06 08:57
食べ物は偉大だ!
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぱせりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
深夜のみ営業の不思議な食堂の人間模様。
頼めばどんなものでも作ってくれる。
とはいえ、「めしや」という名前どおり、頼まれるものはいたってシンプルかつ庶民的な誰でも食べたことがあろう食べ物。
ゆで卵や赤いウインナーに卵焼き、バターライス、ちくわにキューリを突っ込んだの・・・。
この作品に限っては、単純な料理ともいえない料理がよいのです。
思い立ったらすぐできそうな気軽さとともに、たいていの人は食べたことがあるでしょうから舌に感覚が甦ってきやすいのでは。
いやなことや辛いことがあっても食べ物食べているととりあえず死なないし、食べ物がその存在で持って癒してくれたり、食べるという行為が気晴らしになったりするので、本当に食事って偉大だと思います。
とりあえず、3巻を読むときはから揚げを用意してから読むことをお勧めします。
絶対食べたくなるから!
深夜食堂 15 (オリジナルBIG COMICS SPECIAL)
2015/10/09 01:47
「72時間」と「サラメシ」
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タンポポ旦那 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いつものように午前零時に店が開き、常連もフリの客もポツポツとやってくる。場所柄か時間帯か、客は陽気に見えても、皆どこか陰を引きずり、しかも生きるのに不器用な人ばかり。連載も長いが少しも飽きることなく、書籍化が待ち遠しい一つ。特に変わったメニューが供される訳でなく、それでいて必ず誰もの心と思いにつながる料理の数々、郷愁と人の温かさが沁みる作品だと思う。
最近“竜ちゃん”の出番が少ないのがやや淋しいが、今巻は【厚切りハムステーキ】と【かんぴょう巻き】の章が特に響いた。
15巻にして今さら思い出されたのは、あすなひろしの「哀しい人々」。絵はもちろん、作風も異なる(それこそ高倉健と西田敏行くらい)けれど、どこか似た雰囲気を感じさせて懐かしい。
また、NHKの「72時間」や「サラメシ」を欠かさず見る方にも、お薦めしたいシリーズであり、いつまでも書き続けて欲しい作品だ。
深夜食堂 19 (オリジナルBIG COMICS SPECIAL)
2017/12/13 23:49
夫婦と親子の情愛たっぷり
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タンポポ旦那 - この投稿者のレビュー一覧を見る
もう19巻か…。いや、まだ、なのか。色褪せない魅力のシリーズで、待ち侘びていながら、新刊が出る度に惜しみつつ、ゆっくりと、一編毎に酒と共に味わうのが常だ。
今巻は、特に夫婦と親子の情感が味わえる一冊。シングルマザーの娘への愛情、義理の娘への対応に戸惑いながらも、決して逸らすことなく注がれる父の眼差し、どこをとっても優しさ溢れる「納豆入り玉子焼き」、そして教え子を愛人にする、したたかで愚かな男が知る、遅すぎる妻の想いと妻への想いを描く「冷やし茶漬け」。
ファンタジーと言えばそうかも知れないけれど、現実的に感じる人も、私だけでなく数多いと思う。いつもそうだけれど、早く次巻が読みたい。

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