紙の本
悲しき京都人の性
2015/08/18 07:14
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投稿者:しましま - この投稿者のレビュー一覧を見る
相変わらずの入江節炸裂。100%鵜呑みにするのはいかがなものかと思うが、これはこれで面白い。京都の一面の真実ではある。
「物心つく前から厳しくイケズの洗礼を受け続けて始めて身につく」と自ら解っていながら他所さんにも同様にイケズを浴びせかけ、案の定全く理解されないことを「……他所さんやし、しゃあない」と一人ごちる事を何度繰り返してもイケズを言わずにはおれない哀しき京都人の性。阿呆を通り越していっそあはれを誘う風情だが、他人事なら面白いのだ。
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
剛直?な山形県人を怯えさせる、名高い京都人のイケズ。たとえこれから先京都に住むことがあってもイケズを使えない自信あり。
紙の本
土地の人も大変
2018/05/16 16:28
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
京都人にも大変な京都のイケズを京都人が語るのがミソ。こうして見ると京都の皆さんは縦横無尽に飛んで来る変化球を受け流す度量があるんですね。
紙の本
本当なのかな…?
2016/02/20 23:36
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投稿者:しの雪 - この投稿者のレビュー一覧を見る
京都人のみんながみんなこんなじゃないと思いたいです。
書かれている内容のところどころは眉唾物であると思いたいです。
強烈だなぁ、、、京都人。
でもこんなヒトタチが京都をまもってきたのですねぇ、、、
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いけずについての理論的な説明もいいのですが、いらんこといいのくだりは愛に満ちあふれていてたまりませんでした。なんつったってある意味一冊丸ごといらんことみたいな本ですものねえ、コレ。素晴らしい知識も京都人にかかるといらんことになるというすごい実例。自分のこともよくわかりました。
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ふーん? もっぱら観光客にもやさしい店のお世話になる私は永遠の京都初心者。そう言や一軒だけ、錦のとある店のおばちゃんは、立派なイケズ言いでしたな・・・・ご健在でしょうか。
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京都人とはイケズです。でもそのイケズにもまれて一流のものが出来上がる感じ。京都のイケズも必要なものですよ。
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うち京都人どすけど、よう知らんことが多かったなァ そやけど、よろしおした。…ってまぁ、ほんとに自分が京都弁を使えないことを再確認しましたワ 勉強になります
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本当に京都人ってこんなに怖い人たちなのでしょうか。とある対応がごく普通なことだよ〜といってるけど、それはいぢわる以外の何者でもないと思う!!!(爆)
面白かったけど、読後感がちょっと怖かったかも・・私は京都人不信に拍車がかかってしまいました(笑);;。
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こういう言葉づかいも最近は減ってきたなあ。
高校生とかも言葉のボキャブラリーがへっている。この本で古きよき京都弁を勉強しなおして欲しい
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言外の意味のみでしゃべってるのじゃないかと思ってしまう。
「タイム」かけて、いったん考えさせてもらってから返事していいですか?
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俺は大阪人。
嫁は京都人。
言い争いになると、決まって俺が感情的になり最後には泣かされる。
一方嫁は。
終始穏やか。
姿勢一つ崩さず、眉一つ動かさない。
そして、静かに、ポツリ、ポツリと二三言葉を発する。
これがクリティカルヒットする。
全弾命中である。
俺はもう轟沈するしかない。
しかも。
それでは終わらない。
二三日後、その爆弾は炸裂する。
「だーーああ!あのときの言葉はそういうことやったんかああああああっ!!」
即死必至の言葉意外に、時限装置内蔵の言葉も発していたのである。
これでは勝てるわけは無いのである。
それもそのはず。
嫁は生粋の京都人。
先祖代々、言葉のルチャリブレを繰り広げてきた彼女に適うはずがないのである。
「イケズ」「イヂワル」
同じ言葉でどちらに受け取るかは絶えず受け取る側の器量、スキルが試されている。
縁あって京都在住の今。
彼女の眉がピクリと反応するぐらいはスキルを上げたいものだ。
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筆者は西陣の髪結いの亭主の息子。42才前後の時の作品。ロンドン生活10年なのでどの程度故郷の文化を客観的に紹介しているのかということで手に取った。
おもしろおかしく書きすぎ根拠に欠けるかな。滋賀、京都、奈良、三重、大阪文化の血が流れる私だが正直イケズが京都から発祥しているとは思えない。神戸、大阪、奈良、京都でもイケズはいる。家族、身内、親戚、友人と近畿地方がほどんどだかこの本からすると家族や身内の普段の発言、そぶりがどうやら京都人の行い、ということになる。それに自分では長所は「優しい」と本気で自己紹介カードに記している。筆者は御伽噺的に関西全体にもいえる特異な文化、人の特長を根拠なく京都人としてくくっているように感じた。
なるほどと納得がいくのは裏表が激しい性格というのは付近の京都人に多い。人前ではっきり意見をいわない、あいまいな言い方をする人は京都に多い。大阪人をせっかちという人もいるが京都人も常にバタバタしている人が多い。自作はできれば、もう少し現代の京都人の特長、素行を個人的なネットワークでの具体的な行動例をあげることによって現代の京都人を定義つけてもらえれば売れると思う。
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笑えます。『イケズ』でしかも『いらんこといい』の京都人の持つ陰翳、隠微な心の襞が垣間見え、それを笑いながらも、我々、非京都人(よそさん)は「ひょっとして自分は単純バカの田舎者ではないのか」と冷や汗をかきます。考えさせられます。あまり考えすぎると疑心暗鬼になり情緒不安定になります。
『イケズ』は陰険ではない。
『イケズ』は意地悪ではない。
『イケズ』は皮肉ではない。
『イケズ』はイヤミではない。
『イケズ』は毒舌ではない。
『イケズ』は天邪鬼ではない。
『イケズ』はイジメではない。
『イケズ』はそれらと同義であると誤解されるほどそれらに近いところに身を置きながらも、微妙にその位置をずらし、はぐらかしながらそれとなく相手に本質をさとらせる『極めて高度な頭脳労働』である。あるいは相手を傷つけすぎることなくネガティブな意向を相手に伝える微妙な間(距離感)である。
京都人は慇懃でなければならない。
京都人はおもねらなければならない。
京都人は『いらんこといい』でなければならない。
京都人は飯どきを避ける気遣いがなければならない。
京都人は珈琲を勧められても断る遠慮がなければならない。
京都人は「うんこ」に「さん」をつけなければならない。
京都人は「違う」を「ちゃうちゃう」と繰り返すことでやんわり拒絶しなければならない。
京都人は恥の本質に敏感でなくてはならない。
京都人は相手の言葉の裏にある意味を解析する頭脳がなければならない。
京都人は相応しくない客にものを売ってはならない。
京都人は子供であっても不躾であってはならない。
京都人はイケズの名の下に平等でなくてはならない。
京都人はツッコミにクロスカウンターでツッコミ返さなくてはならない。
京都人は木綿豆腐を冷や奴で食べてはならない。
京都人は人の言うことを額面どおりに受け取ってはならない。
京都人は技巧を旨とし感情的になってはならない。
京都人は「よう知らんけど」という言葉を語尾につけなくてはならない。
京都人は徹底した個人主義でなければならない。
京都人は自己韜晦するような真似をしてはならない。
京都人はチャーミングな偏屈でなくてはならない。
京都人はおいしい会話を楽しまねばならない。
京都人はイケズに鍛えられて精神に免疫をつけなければならない。
つまりタフでなければならない。
しかし、京都人はズバリ直接的にものを言い相手を傷つけてはならない。
つまり優しくなければ京都人たる資格がない。
いやーつかれるわ。賢すぎて私ら播州人はついていけへんわ。
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京都人が語る、京都人の「イケズ」。
イケズはいやみでもなく、意地悪でもなく、
皮肉でもなく、天の邪鬼でもなく、陰険でもない。
途中で、何故か年寄り臭く、
若年層への説教が入るのを除けば、
洒落た読み物かと。