紙の本
四季折々、名作を楽しむ
2002/04/03 16:28
3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
古典落語の名作を四季それぞれに分類したこの作品集は、曖昧だった季節をハッキリさせてくれる。「長屋の花見」は春、「目黒のさんま」は秋と、この辺りは名前だけで判断できるが、「粗忽の釘」と聞いてすぐに季節を思い浮かべられるだろうか。
季節が分かればおのずとその時季の生活や行事も分かり、作品をより楽しむことができる。落語ファンならば名人達の語り口を想像しながら楽しめるし、これから落語をと考えている人には良い入門書になるだろう。
紙の本
季節感を知ってより深まる落語の魅力
2020/10/03 15:39
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
落語を読むのが好きだ。もちろん聴くのも。しかし、それを季節ごとに分けて観賞しようと思ったことはなくて、そんな意味で本書の編集方法は新鮮。
そして、語られた季節を知ったほうが、噺の中に生きる人々の暮らしがよりリアルに立ち上がる。楽しみ方もずっと深くなった気がします。夏・秋・冬バージョンももちろん続けて読みたいと思う。
紙の本
太平楽を楽しむ。
2016/10/18 19:01
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「長屋の花見」「花見酒」「あたま山」など、いかにも春をイメージさせる花見を取り上げた落語が多いが、子ども向けの落語本にもよく収録されている「饅頭こわい」「粗忽の使者」や、幸せいっぱいな新婚の「たらちね」などがあるのもいい。
個人的には「百年目」が一番好み。この旦那の懐の深さを味わえるのは、やはり若手では難しいかと師匠方の顔を思い浮かべながら読む。
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(猫久、たらちね、湯屋番、浮世床、長屋の花見、三人旅、三方一両損、饅頭こわい、粗忽の使者、明烏〔ほか〕)
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落語をおさえとこうと思いまして。ええとまだ「春」だけです。聴くのがほんとうだとは思うけれど。で、落語をまとめて「押さえて」みて読んで思ったこと:思考回路にくせがある(あたりまえだけれど)。それをこよなくよきもの懐かしいものと感じないという自分に気がついた。
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何だっけ?ドラマで長瀬が落語やってたときに買って読んだ。落語って結構おもしろいよ?一回見に行きたいな〜。
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「粋」に触れたくて手を伸ばしてみたら、これが滅法面白くてハマった一冊。
夏・秋・冬とあるので、全部読んで落語が好きに。
噺家さんの生の落語を見に行きたくなりました。
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落語をそのまま文章にした本ですね。名作もたくさん収録されていて、ずっしり楽しめる一冊でした。個人的にかなり好きなのは「猫の皿」「〆込み」「崇徳院」あたりですかね。「豊竹屋」や「こんにゃく問答」は、噺家の手によらないといまいちピンとこないですね。人数が込み入っているような話も、誰が語っているのか分かりにくくて残念。同時に、噺家のうまさというものを実感させて頂きました。それにしても、落語の台詞回しの何て気の利いていること。見習いたい、大切にしたい日本の文化です。
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春・夏・秋・冬と4冊で百話あります。泣いたり笑ったりおもしろい話がたくさんです。 (宮崎大学スタッフ)
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どうも落語が気になる、と読んでみたら。いや意外と知ってる話が多い。何故か。色んなところに取り入れられているからでしょうか。
この春の部の有名な話は(まぁ殆ど有名だけど)長屋の花見、三方一両損、饅頭こわい、粗忽の使者、明烏、蟇の油、こんにゃく問答辺りでしょうか。面白い。
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超絶期待していた分、普通だった。
やっぱ落語はしゃべってなんぼか?
物語には、オチが大切で、落語の場合、サゲがしっかりしてるので、どの話も面白く読めるのが魅力。
あと夏秋冬とあるけど、冬が面白そう。
ま、のんびり読みすすめるとする。
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普段、落語を聴く機会はまったくと言っていいほどありません。
でも、それなりに興味はあります。
去年かおととしには、どうにも落語を聞きたくて、
たまたま閃いて新聞のラジオ欄をめくってみて、NHKの寄席番組を
聞いたことがあった。名の知らぬ落語家さんが手慣れた調子で
しゃべる落語を聴いたのだが、耳慣れぬ言葉などが理解できなかった
印象がありました。
だったら、活字でよみゃあいいじゃねぇか。
そうあたしは考えた。
「おーい、八っつあん、落語の本なんてものは、そのへんの本屋に売っているんだろう?」
「へぇ、旦那、売っておりますよ」
「あれだろ、文庫だろ。単行本だと、かさばってよくねぇ」
「ちくま文庫から落語百選ってのがでてるんじゃなかったかなぁ」
「そうか、八っつあん、それならおめぇ、ちょっとひとっ走りして買ってきてくんねぇ、
どら、これには路銀と駄賃も含めてある、とっておけ」
「旦那、ありがとうございます。ただあれですよ、落語の本ですが、「春編」を買ってきます」
「どうしてだい?」
「旦那に春が訪れるところがみてえからでやす」
「こいつぅ、馬鹿にされてるんだか、有難いんだか、わかりゃしねぇや」
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古今東西、語り伝えられてきた古典落語が100話が収録。
春・夏・秋・冬、それぞれの巻に25話ずつの計100話。
寄席で生の落語を聞くのが一番だけど、なかなかその機会がない人にはお薦め。
本書シリーズ4巻で、話の流れや内容を事前に知っておけば、生で落語を聞く際、同じ演目でも落語家によって、その話方に話運び、オチの付け方などの違いが分かって、より一層落語が愉しめるはず。
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手に取って、秋冬より薄いことにびっくり。落語って花見を題材にしたもの結構あるから、分厚くなってるかと思ってた…。
小学生の頃児童向けのハードカバーで読んだ懐かしい落語が続々。もうオチにも慣れたような話でも掛け合いに笑えるのは、活字でも小気味いい落語の強みなんだろうなあ。落とし噺だけあって、オチが大概ちゃんとあるし人情も業も意地も欲も見える。それが作り物でも荒唐無稽でも、作られた当時の世界やものの見方が透けて見えるのはとても面白い。それがないのが、無くて味わうもんが小説だってえ物言いもあるけど、それなら私は落語が好きだわと思っちゃうね。ふん…(笑)。
夏にも期待!
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普段音で聞いている落語を改めて文章で読むとふわふわ~っとなんとなくで理解していたものが明確になるような感じがしました。それに読んでても、聞こえる。噺家さんのなめらかな声が聞こえるようでした。
解説の文章も好き。百年目はいいなぁ。