読割 50
電子書籍
偽善エネルギー
著者 武田邦彦 (著)
日本人がどんなに節約しても、世界各国の大量消費は止まらず、石油は枯渇する。原子力の信用は失墜し、石油頼みのあらゆる分野――工業、農業、漁業、医薬品は大打撃を受けること必至...
偽善エネルギー
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
偽善エネルギー (幻冬舎新書)
商品説明
日本人がどんなに節約しても、世界各国の大量消費は止まらず、石油は枯渇する。原子力の信用は失墜し、石油頼みのあらゆる分野――工業、農業、漁業、医薬品は大打撃を受けること必至。だが今、将来に備えてやるべきは省エネではない。代替資源を探し、技術革新をすることだ。では何が次世代エネルギーになるのか? 太陽電池や風力か? 地熱や潮力は? 政治と利権、各国のエゴで操作された嘘の情報を看破し、資源なき日本の行く末を模索する。
著者紹介
武田邦彦 (著)
- 略歴
- 1943年東京都生まれ。東京大学教養学部卒業。工学博士。専攻は資源材料工学。中部大学総合工学研究所教授。著書に「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」など。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
エネルギー政策の誤りと、真に有効なエネルギー源とは
2010/11/18 21:36
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:MtVictory - この投稿者のレビュー一覧を見る
太陽電池や電気自動車がエコだというのは単なる「エゴ」に過ぎない。誤ったエネルギー政策を指弾する書。著者は「はじめに」で本書は「利権とは関係なく、科学としての事実」を書いた、と言っている。現在のエネルギー問題には利権がからんでいるものが多いこと、誤った情報が多いからだ。エネルギー問題は我々の子々孫々の代の生活にまで関わる問題であり、今の世代には責任がある。
本書を読めば石油はいつかは枯渇し、太陽電池や風力発電といった代替エネルギーも石油に取って代わるほどのポテンシャルがないことが分かる。第一章の最後では「ないものはないと決意してしまえば、そこから将来は見えてきます」、「決断するときにきている」と著者はいう。果たして我々はどう決断すればよいのか?
本書では、地球温暖化に関しては誤報や不適切な報道が続いていることを指摘している。また、エネルギー問題で日本の将来を暗くしているのは無策だから、とも言っている。解決策はあるのだ。まず、石炭を見直そう、といっている。石油のように偏在しておらず、埋蔵量も豊富だ。更に、オイルサンドなど「使いにくい石油」の利用技術を確立することで、石油に代替できるとしている。そして原子力発電だけで電力は十分に賄える。非効率な太陽光や風力発電なぞ作るだけ資源の無駄なのだ。そう言われるとショックを受ける人は多いだろう。
第三章ではハイブリッドカーのオーナーには厳しい現実が書かれている。自動車製造、修理を考えると資源やエネルギーの消費量はトータルではガソリン車と同じ、だそうだ。プリウスに乗っていてもあまり胸を張れないらしい。
本書から学べることは、日本で何かにつけ危機を煽る輩は利権がらみと思ったほうがよい、ということだ。国民の不安に付け込んだ「不安商品」を売りつけようとしているのだ。将来、本当にエネルギー不足になったら江戸時代の生活に戻るしかないかも。私が生きている間にはそんな自体にはならないが、我々の子孫をそんな状況にしないためにも、的を射た新エネルギー技術の開発を進める必要がある。
紙の本
有用な一冊
2011/06/26 11:18
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Genpyon - この投稿者のレビュー一覧を見る
本著は、日本のエネルギー問題に関して論点を整理し、問題解決の方向性を示唆する。特に、地球規模での視野からエネルギー動向の変化を検証し、エネルギー動向全体に対して影響を及ぼしえない無意味な方向に向かって進んでいく現状の批判が、小気味よく展開される。
政治的利権や経済的エゴに操作された口当たりのよい偽善的な情報が、日本のエネルギー問題を根本的には解決しない方向に導くばかりか、本当に対処すべき問題への対策を遅らせているとの著者の警鐘には、聞くべきものがあると思われる。
著者も前書きで書いているように、本著は、たしかに政治的利権などとは無関係に書かれているようだ。もちろん、だからといって正しい内容が書かれているとは限らないのだが、視野の大きさは参考にするべきものがあると思われるし、個別的テーマにおいても説得力のある議論が展開されていると思う。
一部、不可知論に逃げ込んでいるのでは、と、残念に思われる部分もあるが、全体として、参考になる視点や見解が多く掲示され、有用な一冊だと思う。
紙の本
原子力にも再生可能エネルギーにもたよれないなら,どうする ?!
2011/08/21 17:52
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は,石油はもうすぐなくなるが石炭はもうしばらくもつ,太陽光や他の再生可能エネルギーは日本のせまい国土では拡大できないなど,エネルギーに関するさまざまな 「ウソ」 をあばいていく. 原子力に関しては日本の原子炉が地震によわいことをのぞいて 「軽水炉は安全」 といっているが,これはこの本が出版されたのが 2009 年だからであり,いまならおなじことは書けないだろう. しかし,それ以外は現在もあまりかわっていない. 原子力のかわりに 「再生可能エネルギー」 にたよれないならどうしたらよいかをかんがえるうえで,参考になるだろう.
電子書籍
エネルギー問題
2016/09/19 14:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:絶望詩人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本には、再生エネルギーのエネルギー効率の問題
エネルギーは大きいが、危険を孕んでいる原子力発電の問題などが書かれてある。
ぜひ、この本を読んでほしい。