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電子書籍
世界の宗教がざっくりわかる
著者 島田裕巳
経済がグローバル化し、科学が進歩した世界においてなお、宗教の存在感は増す一方である。宗教を知ることなしに、政治や経済、事件の本質を理解することはかなわない。しかも、ひとつ...
世界の宗教がざっくりわかる
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商品説明
経済がグローバル化し、科学が進歩した世界においてなお、宗教の存在感は増す一方である。宗教を知ることなしに、政治や経済、事件の本質を理解することはかなわない。しかも、ひとつひとつの宗教を別個に捉えていては何も見えてこない。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教、仏教等、それぞれの歴史、教義、関係性を一気に学んでこそ、私たちは全体像を得ることができるのだ――現代人のための宗教ナビゲーション。
著者紹介
島田裕巳
- 略歴
- 1953年東京生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。宗教学者・作家。放送教育開発センター助教授などを歴任。著書に「私の宗教入門」など。
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紙の本
書名は柔らかいが、内容は本格教養書
2020/05/13 19:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:AKHT - この投稿者のレビュー一覧を見る
宗教について自分の実体験(欧州・インド・中国に在住歴あり、初期仏教の知見あり)以外に客観的知識を欲して購入。本書を選んだ理由はたまたま平積みされていたからで、他書と比較はしていません。
通読すると、学術的見地からの宗教解説が得られ、有意義でした。
書名は一見「各宗教を個別に解説する」内容に見えますが、実際には「各宗教を見る方法」が書かれていると捉える方が正確です。
例えば、一神教において「一神教と対比すべき要素は何か」「聖域と世俗」「神と法」など、ユダヤ教に始まる3つの一神教を知る際に用いる視点をさりげなく提示し、これら視点に基づいて成立過程と教義の説明が進みます。アジアの各宗教と日本人の宗教観についてもこの手法で書かれています。
と言っても、決して難解ではなく、文章自体は平易でスイスイと読めるものになっており、著者の頭の中が極めて整理されていることがうかがえる良文です。一方、各項目について詳細には述べていないので、読後の理解が浅いことも本書の特徴です。そこは書名どおり「ざっくり」です。
本書を手に取る人は「世界の宗教について基礎知識を得たい」という人でしょうから、主要宗教の紹介と基礎知識が網羅されている点で本書はその望みにかなう書です。
ただし、各所に「著者の主観」とおぼしき論が散見されるので、全てを鵜呑みにすることはできません。ところどころ、学界の定説なのか著者の仮説なのかがはっきりせず、注意深く読み進めなければならなかったことを付しておきます。
最後に欠点を一つ。本書はあくまで「客観的・学術的な見解」だけが書かれており、「信徒は自身の宗教をどう見ているのか」は書かれていません。従って、例えばユダヤ教徒を相手に本書の内容に基づいて話をしても、それは違う!と反発されかねません。
本書の内容はあくまで知識として扱うものであり、これを読んで各宗教信徒と正面から話ができると思い込むと危険です。
初学者にとっては上記の難点を解消する術が無いので、手放しでお勧めはできませんが、定説を無視したトンデモ本ではないので、諸宗教を知る取っ掛かりとしてはまずまず良書だと思います。
紙の本
ざっくり
2014/01/17 10:55
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ジミーぺージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ざっくりではないです。宗教の成り立ちはよく分ります。
ある程度の基礎知識がある人にお勧めです。