黒猫の三角 Delta in the Darkness
著者 森博嗣 (著)
一年に一度決まったルールの元で起こる殺人。今年のターゲットなのか、6月6日、44歳になる小田原静子に脅迫めいた手紙が届いた。探偵・保呂草は依頼を受け「阿漕荘」に住む面々と...
黒猫の三角 Delta in the Darkness
商品説明
一年に一度決まったルールの元で起こる殺人。今年のターゲットなのか、6月6日、44歳になる小田原静子に脅迫めいた手紙が届いた。探偵・保呂草は依頼を受け「阿漕荘」に住む面々と桜鳴六画邸を監視するが、衆人環視の密室で静子は殺されてしまう。森博嗣の新境地を拓くVシリーズ第1作、待望の電子書籍化。
著者紹介
森博嗣 (著)
- 略歴
- 1957年愛知県生まれ。作家、工学博士。「すべてがFになる」で第1回メフィスト賞を受賞しデビュー。他の著書に「スカイ・クロラ」「神様が殺してくれる」など。
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すべての始まり
2019/09/16 22:06
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:bena - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近Vシリーズが好きになった。様々なシリーズのすべての始まりはここということからか。最も人間臭い描き方がなされているためか、ただ単に自分自身がキャラクター達よりだいぶ年をとってしまったためか。
新しく出会った感じ
2022/12/26 10:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:永遠の黒柴 - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズの続編を読みたいと思いました。
気になる解説
2019/05/29 01:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:つきたまご - この投稿者のレビュー一覧を見る
気になっていたVシリーズに手を出してしまいました。。。
これは、Vシリーズという名前ってことは、瀬在丸さんが主人公なんでしょうか?いえ、そういう感覚でシリーズ名が付いているわけではないのかもしれませんが。
今回は、S&Mにも増して、登場人物たちのキャラが立ってます。しかも、名前が難しい人が多い。
とにかく、練無が可愛いです。こんな子が隣に住んでたら、絶対に友達になりたいです。
今回も、謎を自力で解くことはできませんでした。そして、驚きの結末でした。。。
本編を読んだ後で解説を読むと、また気になる記述が。(ネタバレになるので、本編を未読の方は読まないほうが良いです。)もう、こっちが気になって仕方ありません。
秋野秀和はどんな人?
2017/10/28 15:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichi - この投稿者のレビュー一覧を見る
最終巻を読んで秋野秀和をもう一度思い出したくなって新たな気持ちでよんでみました。
Vシリーズの福音が、ここに扉をあけた。
2004/01/20 23:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:綾瀬良太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
文庫本で初めて手にした「黒猫のデルタ」。ちょっと不思議な、いや、かなりクセのある登場人物が物語を進める。
犯人の動機が明確でないというだけで、不条理な事件と解釈される。しかし、紅子は事件後、「理屈を求めることが、あるときは、思考を狭めるのよ」とつぶやく。そう、人間は意味を求める動物だ。でも、意味は言葉や記号でしかない。本質ではない。いや、本質をわしづかみにしているわけではない。一方の保呂草は「その動機を、肯定したり、否定したりすることは、ナンセンスだ。動機は自由なのである」と独白する。この台詞は、犯人の動機をサポートするものでなく、人間の矛盾を指摘するものだと思う。
本来、人間は多様性を好む動物だ。共通性ばかりを重視し、多様性を軽視すれば、「どこを切っても金太郎」の、つまらない社会になってしまう。
だからこそ、森博嗣はこのVシリーズに奇妙だが知的で愛らしい登場人物を配したのであろう。Vシリーズの福音が、ここに扉をあけたのだ。
視点を変えて物事を見る。そういう資質をもった人物がいるからこそ、事件は解決される。仮に黒猫が殺人事件のヒントを握っていたとしても、気づかない人には、その「しるし」が何を暗示しているのか、さっぱりわからないだろう。一方で、デルタが何らかの啓示であると受けとめる人間がいれば、それは大いなるヒントである。
それはリアルタイムに読者にも問われている。登場人物が発見するのが先か、私が先か。それを発見した者は、同時に奇妙な仲間に入ることができる。こうしてVシリーズはスタートした。これから「四季」シリーズに至るまで、時間軸にそって彼らと一緒に歩いていきたい、と私は考えた。いいですか、森さん?