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電子書籍
愛着障害~子ども時代を引きずる人々~
著者 岡田尊司 (著)
「人に気をつかいすぎる」「親しい関係が苦手」「依存してしまいやすい」「発達障害と似たところがある」「意地っ張りで損をする」――その裏側には、愛着の問題がひそんでいる! 3...
愛着障害~子ども時代を引きずる人々~
愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書)
商品説明
「人に気をつかいすぎる」「親しい関係が苦手」「依存してしまいやすい」「発達障害と似たところがある」「意地っ張りで損をする」――その裏側には、愛着の問題がひそんでいる! 3分の1の大人が「愛着」に問題を抱えていると言われる今、人格形成の土台ともいうべきこの「愛着」を軸に、生きづらさやうつ、依存症などの問題を克服するうえで、新しい知見を提供する。
著者紹介
岡田尊司 (著)
- 略歴
- 1960年香川県生まれ。京都大学医学部卒。精神科医、作家。京都医療少年院勤務。医学博士。山形大学客員教授。著書に「シック・マザー」「アスペルガー症候群」など。
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良くも悪くも具体例が多い
2022/07/10 10:11
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mmm - この投稿者のレビュー一覧を見る
筆者に作家の経歴があることも作用しているだろうが、愛着障害の実際の傾向について一般的に述べたあと、それぞれ文豪などの例が書いてあり、理解は深まるが後半は少し鬱陶しく感じた。
手っ取り早く傾向を知りたい場合は飛ばし飛ばし読むことをお勧めする。
紙の本
愛着障害
2019/08/25 03:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
紙面でよく見かけるようになった「愛着障害」ですが、実際のところはどうかなと読んでみました……が、かなりきつい内容かも。
紙の本
身につまされる本かなあ
2016/05/27 05:25
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やっぱり紙が好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
何だか哲学的で、途中で何度もやめそうになりましたが、それは、そのせいだけでなく、自分自身の育ちや自身の子育てに「もしや?」と思わずにはいられない内容だからと思います。人生、足跡は絶対消せない。大人になるってそれらを時に踏み台にして抱えながらも前進することじゃあないのかなと、漠然と思っているけれど、自分の子ども達を思ったとき、「もしかしたらこんな対応してしまってたかも。」「今こうなのは、私の対応がよくなかったか・・。」などと、自責の念にかられました。落ち込み気味な時は、読んではいけない本です。
紙の本
初めて知る
2016/05/19 16:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るん - この投稿者のレビュー一覧を見る
愛着障害というものがあることをこの本で初めて知りました。
小さい頃からの積み重ねだということがわかりました。
ACの勉強本にもおススメです。
紙の本
愛着障害と成人軽度発達障害の関係性
2016/03/27 19:03
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ほんほん - この投稿者のレビュー一覧を見る
愛着障害があるから発達障害になるのではなく、発達障害の特性がありかつ愛着障害があるとさらに特性が複雑化し、大人になってからも生き辛さにつながると思いました。不器用なうえ愛情不足なんて踏んだり蹴ったりです。
実の親に憎悪を抱かざるを得ない自分を責めていました。なぜ憎悪があるのか解からずにいました。「子どもは久しく親から十分な愛情を受ける権利がある」と思い込んでいたためでした。だから愛情不足ゆえに、傷つき、怒り、憎悪にまでなってしまいました。読み終え、固まっていた気持ちが緩んだように感じました。愛着障害を持った人の親もまた愛着障害。
第6章には克服方法が記載されています。取り組み始めたばかりで手探りですが、向き合っていきたいです。
紙の本
やはりそうか
2013/05/30 18:09
8人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あう゛ぉ - この投稿者のレビュー一覧を見る
大人が変になってきたのは、ここ10年のことだ。交通機関で、コワイ、と感じることの多いこと。あと、社内でも、キレル、人の多くなったこと。全てが愛着障害で解説はできないが、このように仮説を立てるとわかりやすい気がした。
紙の本
「愛着障害」とは何か・・・まずみんなが知ること
2013/03/29 15:51
20人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Fukusuke55 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書に依れば、大人の愛着スタイルには「安定型」(自律型)、「不安型」(とらわれ型)、「回避型」(愛着軽視型)の三つに分けられるそうで、私からすれば、仕事においてまわりに影響を強く及ぼすのは「不安型」の人。
本書を読んで、すぐにパっと頭に浮かんだ顔があります。それも男女一人ずつ。
その二人とは別の局面で出会ったのですが、接点があったのは、両者ともに30代半ば。
本書に出てくる通りそのままの思考・行動形態でした。能力は決して低くない、むしろ高い方で、「自分は仕事ができる人間だ」と思っている。
なので、チームや役割から外されると、全ての人格を否定されたように激しく嘆き、その環境になった理由を他者に求めて攻撃してしまう・・・。
「この人はなぜこんなに自己中心で、人や物に執着するんだろう・・・と、心の中で思うことが一度ならず。
愛着障害は子供だけの問題ではなく、そのまま大人になったときに及ぼす社会的・経済的影響は大きいですよね。大人になっている分、みんなアドバイスしづらくて遠巻きになって、孤立して・・・私の頭に浮かんだ人は二人とも同様で、結局そこにいづらくなり、転職を重ねていくという残念な人生を送っていました。
いませんでしたか、そんな人、みなさんの周りに。
愛着形成が完了しない時期に母親から離された子どもは、愛着自体が乏しい脱愛着傾向を抱えやすく、母子分離不安の高まった時期に母親をうしなうと、「見捨てられ不安」や抑うつが強まりやすい。その境目が、二、三歳ごろだと言えるだろう。(p.56)
これを読んで、ちと暗い気持ちになりました。この時代に若いお母さんが出産して2-3歳まで自らの手で育てられる人がどれだけいるんだろう・・・。社会問題である待機児童も実は「0-2問題」と言われるほどに、その時期子どもを預けて働きたい、働かねばならないお母さんがたくさんいるこの実態。
これが事実ならば、愛着形成が完了していない幼少期を過ごした人が社会に出てくることを前提にするしかない。
いかにしてアイデンティティの獲得と自立を本人が努力し、まわりの人がサポートするか・・・これに集約されるのではないでしょうか。
まずはこの「愛着障害」なるものが、広く社会に理解されるようにすることからですね。
ちなみに愛着スタイル診断テストによれば、私は「安定12ポイント、不安1ポイント、回避12ポイントの『回避-安定型』」。愛着回避が強いが、ある程度適応力があるタイプ、だそうです。
なーるほど。