電子書籍
ミレニアム2 火と戯れる女(上・下合本版)
著者 スティーグ・ラーソン (著) , ヘレンハルメ美穂 (訳) , 山田美明 (訳)
女性調査員リスベットにたたきのめされた後見人のビュルマンは復讐を誓い、彼女を憎む人物に連絡を取る。そして彼女を拉致する計画が動き始めた。その頃ミカエルらはジャーナリストの...
ミレニアム2 火と戯れる女(上・下合本版)
ミレニアム 2上 火と戯れる女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
商品説明
女性調査員リスベットにたたきのめされた後見人のビュルマンは復讐を誓い、彼女を憎む人物に連絡を取る。そして彼女を拉致する計画が動き始めた。その頃ミカエルらはジャーナリストのダグと恋人ミアが進める人身売買と強制売春の調査をもとに、『ミレニアム』の特集号と書籍の刊行を決定する。ダグの調査では背後にザラという謎の人物がいるようだ。リスベットも独自にザラを追うが、彼女の拉致を図る者たちに襲撃された! 今世紀最大のミステリ三部作、激動の第二部に突入!
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紙の本
圧巻のシリーズ第2作、すべての核心はスーパーヒロイン、リスベット・サランデル
2013/04/27 12:31
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ががんぼ - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズ、歴史的な快作だと思う。
私の中では何年かに一度しか出会えない特別な物語である。
前の第一巻では、事件自体も十分興味深かったが、
何といっても魅力は、初登場のヒロイン、リスベット・サランデルだった。
これこそまさに、たとえば『風と共に去りぬ』のスカーレット・オハラのように、
今後長く語り継がれるスーパーヒロインだろう。
そしてこの巻では、そのリスベットが事件の中心なのだからたまらない。
ブルムクヴィストや雑誌『ミレニアム』の仲間たちが辿っていった組織的な性犯罪、
それとリスベットとが、ひとつには偶然によって、また思いがけない背景によってつながる。
事件の謎解きはしたがって、リスベットの興味尽きない過去への探求でもある。
前巻の敵も半端ではなかったが、
「悪」の権化のような今度の敵は強大である。
そしてやがて明かされる衝撃の真実!
読み終えて面白かったと思える小説はたくさんあるだろう。
しかし読んでいる途中から、ドキドキだけでなくワクワク感を愉しめる小説はまた格別である。
相当強烈な暴力、犯罪が描かれるにもかかわらず、
この小説は愉しいのだ。
人物の巧みな造型、その心理の綾の面白さ、大筋だけでない細かな展開の妙。
もうひとつひとつの場面場面で酔える。
リスベットが探偵役として事件に関わった前作と違い、
リスベットがすべての中心にいる今回は、彼女の仲間たちが一堂に集うのも愉しい。
ブルムクヴィストはもちろんのこと、前作から魅力的だったアルマンスキー、パルムグレンだけでなく
ミミことミリアム・ウーの個性も描かれるし、「強い」味方も登場、また立場上は敵対する警察の人物に至るまで、それぞれとてもいい味を出している。
しかも彼らが活躍する辺りでは、しばらく肝心のリスベットは姿を見せないという凝りぶりだ。
出だしはリスベットの前作からの変貌を微笑ましく描いて静かな立ち上がりだが、
やがて「復讐」が語られて興味を引き、そして殺人事件から物語は大きくうねり出し、
再びリスベットが姿を現す辺りからはさらに急な展開を見せて
どんどんフィナーレのクライマックスに向けて盛り上がる。
リスベスが背負ってきた辛さや、
そこから彼女が身に付けた強さ激しさに読者は深い共感と同情を覚えるだろう。
なんと今回はアクションまで絶好調だ。
前作にもあったが、はるかにヒートアップしている。
凄まじくもある一方、同時にユーモラスで笑える部分もあり、
とくにサランデルが無茶苦茶カッコよかったりで、
映画的ともいえるサービスがたっぷりだ。
最高である。
そして結末。
決してけなしていうのではないが、なんという結末だろう。
一応一つの区切りであるとはいえ、前作のような完結性はない。
知りたいことが多すぎる。
おそらく次の巻でこの巻の顛末も後日談的に語られるのだろう。
それはどうしても知りたいから、絶対3巻目を読まないといけない。
これはずるい。
しかし同時にそれが嬉しくてしょうがない。
紙の本
ミレニアム2 上
2021/07/17 18:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ごんちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
謎に満ちたサランデルの私生活があきらかになり、ミカエルと別れたつもりが事件に引き付けられる展開が面白いち思いました。後見人殺しの犯人や売春組織の告発を狙う二人の殺人犯にされるサランデルをミカエルが助けられるのか下巻をすぐに読みたいと思いました。
紙の本
期待を裏切らない展開
2020/03/28 18:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
序盤は大きな動きもなく、前作からのそれぞれの活動を紹介するような内容。ただ、ところどころミレニアムにおけるハリエットの立場を巡るエピソード、リスベットとパルムグレンとの再会の場面など、感動的な場面も。事件が起こるのは中盤以降。リスベットが襲われ、そこからは怒涛の展開。一気に読ませます!期待を裏切りませんでした。今後、リスベットはどうなるのか?楽しみです。
電子書籍
初めての電子書籍
2017/03/15 11:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pasota - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めて電子書籍で読んでみました。
続きが知りたくて、止まらず、所構わず読んでしまい、ちょっと困ってしまいました。
内容はとても面白く、次から次へと展開が楽しみでした。
紙の本
北欧ミステリ
2016/12/21 21:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:肋骨痛男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
わたしの好きな一節。
「受話器の向こうから声が聞こえたが、言葉の内容は理解できなかった。ミカエルは突然聴覚が機能しなくなったような気がした。あたりは物音ひとつしない。何か言おうとしてみても、自分の声すら聞こえない。」