- 販売開始日: 2012/07/12
- 出版社: KADOKAWA
- レーベル: 角川コミックス・エース
- ISBN:978-4-04-713553-6
GOTH
人間の暗黒部分に惹かれる主人公「僕」と森野夜。森野の死体を夢見る「僕」は彼女の禁断の過去へ遡る…。原作は’03年「このミステリーがすごい」2位。
GOTH
05/08まで通常638円
税込 319 円 2ptこの著者・アーティストの他の商品
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何度も
2021/12/29 00:59
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投稿者:ゆかの - この投稿者のレビュー一覧を見る
不定期的に読み返したくなる作品。
乙一が好きで、もちろん原作も好きで、こちらもたまらなく好き。
この絵は本当にこの作品のよさを伝えるのにぴったりだと思うし、グロいけど美しくて魅了されます。
死体の描写とかたまらないですね。
騙り手の事情
2003/06/30 22:49
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投稿者:のらねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
乙一は、最近では珍しいアイデア重視型の作家だと思う。だから、長編よりは短編のほうに優れた作品が多いし(今の時点では、ということ。長編については、今の時点では数えるほどしか書いていないので、短編群とまともに比較するのは、あまり意味がない)、だから、よく指摘される「切なさ」とか「ホラー」とかの要素も、乙一作品の場合、作品の表層に添えられた彩り程度の意味合いしかもたず、では本質の部分はどのへんにあるかというと、「いかに気持ちよく読者を騙すか」というフィクションの根元的な部分にあるのではないか、と、常々愚考している。そのあたりの気概において、乙一ほど愚直に労力を注いでいる作家は、冒頭にも書いたことだが、昨今では実に珍しい。
だから、乙一作品を視覚化するということは、実は容易なことではない。理由はきわめて簡単で、「アイデア」というものは、視覚化が難しいからだ。例えば、本作のモトネタとなった連作短編集「GOTH」の中にも、「倒叙トリック」を巧妙に使用している作品がいくつかあるのだが、それらのマンガ化は、さすがになされていない。あるいは、(メインのトリックではないにせよ)「倒叙トリック」的な「語り=騙り」を採用されている「土」、「記憶」などのエピソードも、(原作ほどの効果をあげていないのはしかたがない側面はあるものの)マンガという視覚メディアへ翻案するためにそれなりの工夫が凝らされている。
まあ、「犬」みたいに、「文章だからこそ」のエピソードは、さすがにマンガ化されていないが。
さて、そろそろ原作との比較を切り上げ、本作品そのものについて騙ろう。じゃなかった語ろう。
作画の大岩ケンヂは、本作がデビューだそうだが、たぶん、オリジナルでも十分いける才覚の持ち主であろう。例えば、「リストカット事件」での「手」、あるいは「暗黒系」での書き殴られた十字架、「土」では「紅葉」、「記憶」では「双子の顔」。こうした「記号」を繰り返し登場させ、作中人物たちの心中を代弁させるような表現方法には新人離れした余裕さえ感じるし、それ以上に、表現方法として大変ユニークだと思う。
原作を読んだことがない人もごく普通に楽しめる作品に仕上がっている。
酩酊亭亭主
待ちに待った…
2004/04/14 21:30
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投稿者:ミチコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
私が一番はじめに読んだ乙一の作品が小説『GOTH』である。読者を裏切る展開、次々と起こるどんでん返し。私にとって待ちに待っていた小説だった。その漫画が出ると知ったとき、これは読まねばと思った。あのシーンはどんなふうになるんだろ、本当に漫画にできるんだろうか、といろいろ想像を膨らませた。
そしていざ読んでみて小説にはないオリジナルの展開に圧倒された。また大岩ケンヂさんの繊細な描写やイメージ通りの「僕」と森野夜にも驚かされた。正直ここまでとは思ってもみなかった。
この漫画は小説『GOTH』を読んだ人にもそうでもない人にも読んで欲しい作品である。
ただし絵においては細部にわたり小説に忠実に描かれているため、気持ち悪い描写が苦手な人はやめておいたほうがいいと思う。
原作の雰囲気は結構伝わってくる
2022/09/10 10:15
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
原作の雰囲気は結構伝わってくる。ただし乙市の作品に特有の入り組んだひねくれたとも言える心理描写はさすがにぼんやりとしか伝わってこない。あまりうまいとはいえない絵柄であるが、登場人物たちの言動を端的に描き出しているところは良い。