紙の本
読んだ中では一番好きです。
2016/07/21 19:48
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画化もされた「ススキノ探偵シリーズ」の10作目です。第3作目までしか読んでいなかったので主人公が緩やかですが老いを気にかける描写やセリフがところどころにあり、読んでいる私の年齢に近づいてきたのでなんだか以前よりも愛着のようなものを今回は感じました。
全体の流れというか雰囲気は良い意味で変わりません。こういうスタイルはロバート・B・パーカーのスペンサーシリーズやローレンス・ブロックのマット・スカダーシリーズなどマンネリといえばマンネリなのでしょうが私は肯定的に捉えており、アメリカのハードボイルド小説が好きな私には嬉しい作品です。
男の生き方みたいなものに、他人からくだらないと思われようが気にせず、こだわっていく主人公がかっこいいというよりもかわいいと思えてきてしまいます。現実の世界と作者の作り出した虚構の世界が本当にうまく重ねあわされていて、ストーリー的にもだれるところなく読ませますし、「ススキノ探偵シリーズ」の今までに読んだ4作品の中では一番好きな作品です。
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ススキノ探偵1作目2作目を読んですっかりはまって、
思わず新作を手に取ってしまいました。
1作目の登場人物が25年後に再び登場。
どれだけの時間が流れ、探偵に何が起きてきたのか
めっちゃ気になりました。
時間を追って読み進めていけばよかったのかな?
とも、思いますが、その穴埋めをするのも楽しいかなと☆
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数年ぶりに連絡をしてきた友人モンローを、北海道から逃がすという脱出劇から始まり、深いナゾでもないんだけど、何だか先が気になりだし、あっという間に読破。このススキノ探偵シリーズは、テンポがよく軽快で話が進むので、とても読みやすく楽しい。主人公の携帯が嫌いや洗浄便座への執着が相変わらずで面白い。
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モンローが死んだ。あっけなく。金が原因では浮かばれないな。これでススキノ探偵シリーズ読了。読み切った。暫く新作も出ないだろうな。それはそれでさみしい。
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ススキノの俺、シリーズでは文庫既刊の最新刊読了、途中からはアップしなかったが、ハーフボイルドの一冊を挟み、シリーズを全部読んだ
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ススキノ探偵シリーズ11作目。
1作目に出てきたススキノで断トツNO.1デリヘル嬢「モンロー」が再登場する。
当時から25年が経過。
心身ともに落ちぶれたモンローに若干ショックを受ける。
しかしそれはあくまでも輝かしい過去を知っている主人公・「俺」の描写であり、他の登場人物からは『美人』『綺麗』と言わている。
細かい部分ではあるが、
そのフォローの仕方というか、さりげない表現力にやたらと感心した。
もちろん物語自体も面白い。
シリーズお馴染み・桐原や種谷の活躍、夕張でのカーチェイス、北海道からの脱出・・・。
いよいよ50歳を越えた主人公・「俺」が今後どんな活躍をするのか、
次回作はまだ刊行されていないが、楽しみ。
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ススキノ探偵シリーズ10作目。
1作目に登場したモンローがここで再登場。20代だった1作目から50代に歳を重ねた「俺」だが、モンローももちろん同様に歳を重ねている。久しぶりの再会にもかかわらず、喜びよりもモンローの老けぶりに落胆し、更に必死でそれを取り繕う「俺」の姿が何かリアル。そしてそんなモンローの為に、「俺」は身体を張って北海道からの脱出を手助けしたり、勝手に押し付けられた印紙の束のせいでヤクザに追われたり。「俺」の活躍は確かに読んでいて楽しかったが、結局モンローは周りの人間を振り回すだけの身勝手なオンナにしか見えず、後味悪い感じで終わったのがちょっと残念。
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ススキノ探偵シリーズ。
何故だろうか?
映画で『探偵はBARにいる』を見たからだろうか?
基本的に、ハードボイルド小説のはずなんだけど、
大泉洋が何処かに潜んでいるような気がして、
何かコミカルさを感じてしまいます。
で、本当はシリアスなハードボイルド小説。
なんでいつもいつも、凄惨な事件になってしまうんだろうね?
今回も、“俺”の周囲で、そんな事が起きてしまいます。
そういえば最近の、“俺”は、【便利屋】であるはずなんだけど、
本業の(?)【便利屋】よりも、事件の解決を図ろうとする
探偵的仕事ばかりしているような気がするのは、気のせい?
まぁ、ススキノ探偵シリーズなので、探偵稼業で間違いないんだけどね。
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俺シリーズ。
自分の思うがままに進む。
そんな俺らしいところがいっぱいある作品。
年を重ねても、変わらない普遍的な俺。
いつまでも変わらないで欲しい。
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すっかりいい歳になった「俺」の言動は、若い頃から持っている独特の美学を残しつつも大人の分別や優しさも身に付き、成熟した魅力になっている。
桐原や種田も然り。
本シリーズのベスト作品じゃないかな。
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あー、モンローかぁ。そうかぁ。
そうくるかぁ。
長く続くシリーズで実際にも同じ時間がたっているのが
リアリティがあるなぁ。
「俺」もいちいちネットカフェに入るんなら
携帯持てばいいのに・・・となるけれど。
そこが「俺」らしさ。
いい加減だし、悪いことばっかりしてるけど
意外ときちんとしていて
意外と真面目、なんだよなぁ。
人に対しては。
中年のデブの便利屋だけど、
いい味出してきてますなぁ。
聞潮庵のおばあちゃん達には長生きしてほしいなぁ。
これまた、いい味だしてます。
モンローの人生の後半は
悲しくて、切ないことばっかりだった、というわけではないのかしら
あまりに最期が哀しい。
モンローの描写で
スタイルの良さが顔が老けたのを際立たせるとか
25年前なら可愛かった仕草。。。とか
中年おばさんへの容赦ない描写に
現実を感じる。
やっぱり、そうなんだぁ。
若く見えるとか美魔女とか言うけど
んー、やっぱりそう見えてんだなぁ。
聞潮庵のおばあちゃんになるまでの間の
素敵な歳のとり方って
どっかに見本がないかしらねぇ
と、つい、そこに食いついてしまう私。
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ついに主人公の俺も、還暦...
組長の桐原に至っては古希を迎えるという。
スタート時には学生だったのに。
渋みが増しているのが、よく伝わる。
登場人物だけでなく、描写される街や文化も進歩している。第一弾の頃は、ポケベル、マッチだったのに。
本作で、ようやっとネットカフェ。
次作では、スマホ登場かな。
しかし、ここでモンローが出て来るとは。
なんだか、懐かしさがこみあげる。
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いつもながらの俺さん物語なんだけど、なんと1巻に出てきたモンローが再登場。
前回は絶世の美女のように書かれていたような気もするが寄る年波には勝てぬということか。
最後のモンロー旦那の独白とラストの1行が泣ける。
ちなみに俺さんが新聞は朝日新聞と言っていたのにはちょっと笑えた。さすがは似非インテリ!
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昔の飲み仲間だったモンローからのSOSに駆けつけた<俺>は、彼女を札幌から出すための手助けをする。
しかし。その後から、<俺>の周辺を怪しげな連中がうろつき始める。
そして、届いた4億円分の収入印紙。送り主はモンローか?
<俺>は身に覚えのない火の粉を振り払うために調査を開始する。
2014年10月14日読了。
<俺>はもちろん、レギュラー陣がそれぞれ年を重ねていて、その辺りの記述がちょっと哀愁を感じさせてくれます。
高田の出番がかなり減ってきているのが寂しいなぁと思っていたら、今回はおいしいところをささっと持って行ってくれて、なんだか嬉しかったですね。
シリーズ既刊本もあと2冊。続きを早く読みたいような、寝かせておきたいような、複雑な気分です。
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2014.11.24ー77
25年ぶりに助けを求めて来たモンローを逃がす俺。25年の歳月の重みが切なく・・。