紙の本
第一印象
2012/08/22 15:01
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
中曽根をはじめ広範な交際範囲の著者の政治に対する正論を当たり前のように持論を述べただけなのに、引き込まれてしまうところに自分もポピュリズムに侵されている部分を感じる。禁煙してふんぞり返った態度を改めると、彼の言葉に耳を傾ける者も増えると思うのだが。
紙の本
メディアとは?
2015/12/30 02:43
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
政治の衰退、メディアの責任を、霊によって傲慢な姿勢で書いている。小泉純一郎元総理に象徴されるポピュリズムへの反旗は分かるが、矛盾点も負い。半世紀にわたり政治記者を務め、ならばジャーナリストらしく権力を非難するべきなのだが、ナベツネ氏の場合は、政界に食い込んで、政治を動かそうとする立場になってしまった。すべての矛盾は、これが減点ではないか。
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新聞の消費税非課税とか相続税反対とかお茶目なポジショントーク満載で、微笑ましく読ませてもらいました。宮本太郎氏との邂逅の件は個人的にはもっとkwskだけど新書だから無理かw みなさんもっと新聞を読みましょうw
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会社でもらったので読んでみた。普段の発言を聞いていると独善的にしか思えないが、この本の中で語られていることには賛成できる部分も案外多かった。偏見を持たず物事と向き合わねばいけないな~と思った。
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福田・小沢で連立を試みた時の描写は興味深い。ここが初出? あと、竹中平蔵に対するナベツネの思いは意外。
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渡邊恒雄(通称 ナベツネ)が書いた日本の政治の行く末を案じた本。
自民党政権下で、自民党と民主党の大連立をやろうとして暗躍したことも載っているが、基本的には、日本の政治がポピュリズムに巻き込まれることで、しっかりとした考えなしに衆愚政治になることを憂いた本である。
小泉劇場、鳩山・菅の民主党政権、橋下大阪維新の会などのあやまち、そして今後の不安も書いている。ポピュリズムとメディアの問題、または歴史からのポピュリズムの考察などは、参考になることが多い。
個人的には、スポーツの世界でのナベツネは、独裁、スポーツを軽視していると思うが、政治記者だけあって、政治を見る目、過去の著作、歴史には秀でている面もあると思う。その意味では、少し見直した本だった。
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ポピュリズム(政治の大衆迎合)の危険性を論じた本。
幅広い視点から、最近の事例や歴史を紐解きつつ、
著者自身の経験を交えて書かれる内容は、
決して飽きることなく、一気に読了に至った。
本書の柱ともなっているが、
小選挙区制やマスコミ、マニフェストの罪・弊害については、
大変興味深く読むことができた。
例え、著者に対して何らかの特別な感情を持っていたとしても、
読めばその感情も和らぐのではなかろうか。
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普段のプロ野球に絡んだ発言から、暴言のオンパレードだろうと思いながら読んでみたら、意外とマトモなことを述べていたので、ナベツネさんを少々見直したかな。『小泉』から『民主』『橋下』まで大衆に迎合した衆愚政治の危険性を過去の世界の例に照らし合わせながら述べていて、説得力はあるし、テレビのニュース、ツイッターなどのネットサービスなどが間違った方向に大衆を誘導しかねない『サウンドバイト・ジャーナリズム』(ワンフレーズの多用、発言のつまみ食い、端折り)の危険性も理解できた。今後、間違った判断をしないためにも、新聞を読む方がよいのだろうけど、複数紙読まないと偏ってしまってダメだろうから、結構費用もかかるし、複数のニュース番組を見るくらいしかできないだろうけど。
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大衆迎合・衆愚政治の危険性を論理的に時にアツく書いてる印象。
マスメディア・ネット・活字いろんな媒体があるが、大事なのは受け手が情報を鵜呑みにせず自分で考えて選択・行動することだろう。そんな当たり前のことを本書を読んで改めて考えました。
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確かに、TVを中心に、物事の表層に強く影響を受けている気がしてきた。
特定政党・政治への嫌悪感・不信感、原発再稼働の可否、…について、様々な視点の意見を聞くべきだなと感じた一冊。
日本全体が「衆愚」にならないよう。
しかし知識不足を激しく痛感したなぁ…。
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政治記者としての視点から、現代日本が陥りつつある「衆愚政治」について憂いた一冊。
ポピュリズムが政治の世界においていい影響を及ぼさないことは、ここ10年の政治の動きによって証明されていること。その点をきちんと踏まえ、地に足ついた政治とテレポリティズムをからの脱却を説く著者の論旨はとても当を得たものだと思います。
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絶対腹が立つだろうと思って読んだのですが、意外と導入部では意見があってしまいました。
twitterの反射的発言と、部分的リツイートで、話の本質がどっかにいってしまう、とか、小選挙区制になって政治家が不勉強になった、というのは、部分的には、その通りだと思います。まあ、これも部分なんだと思うけど。
せっかく大連立をしかけたのにおじゃんになった、という恨み節やら、中連立やら。
他のメディア批判も、一般論としてならともかく、あなたが言うか的な。
入り口は似ていたけど出口は違うようで。
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天下の大マスコミ、渡邉恒雄さんの新書である。読売新聞は古くから保守的であり、社説も共感できるものが多いことから肯定的な立場で読んだ。しかし、その肯定的な立場は読み進めていくうちに、渡邉恒雄さんが本当に読売新聞の主筆なのか?という疑問まで生むことになる。
冒頭で橋下徹さんを引き合いにだし、タイトルでもある反ポピュリズム論をスタートさせる。
維新八策の政策を半分程度賛成、各論では反対の立場のようだ。最も、維新八策は各論を詰めているマニフェストではなく、維新の会からしたら内部資料という扱いなのでこの点は渡邉氏の指摘は仕方ないとも思えるが。
冒頭で橋下徹に対し、この本は橋下徹を糾弾するものではないとの一文がある。これが読み進めていくうちに免罪符にしようとする一文であるとは思いもしなかったが・・・
構成としては、戦前戦後の渡邉氏の記者人生の経験を踏まえつつ、過去の著書や著作からの引用や抜粋がとても多い。有名な人の著書を抜粋したとしても、渡邉氏の知識や見識が高まるわけでもなく、蛇足に思われた。
そして中盤は自身が仕掛けた大連立構想や自身に近かった内閣における談話が半分を占める。そして全般的にポピュリズムの危険性をヒトラーやナチスになぞらえ、危険性を追っている。
ギリシャの話題にも触れ、現代ギリシャ政策を古代ギリシャ政策のパンとサーカスと比較し、同じ事をしているとの指摘。しかし、日本が第二のギリシャになるという指摘には間違いが多すぎる。
多くの言論人が言うことの巻き戻し。消費税を導入、又は増税しなければ今頃は第二のギリシャになっていたと書いている。しかし、消費税増税時の歳入が必ずしも増えていないことには触れていない。
更に、これも多くの言論人が言うことだが政府債務だけクローズアップし、政府資産は一言しか触れていない。
そして呆れたのが終盤。冒頭で橋下徹を糾弾するものでないと言いながら、本書のタイトルであり内容は反ポピュリズム。そしてみんなの党や維新の会をポピュリズム政党(政治団体)と断定し、結果としてそれらを批判する内容になっている。これは卑怯であると言える。
さて、最後に一言。消費税導入は正しいが、増税の時には生活必需品(中曽根内閣の売上税の時に自ら乗り込んで新聞など活字メディアの軽減税率を導入するように確約を取ったと記述)の軽減税率を取るべきとの主張・・・。そりゃ自らの業界に税率が高くならないならいくらでも言えるわな。といった呆れた印象を持った。逆の意味で読んでみて頂きたい。
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いちいち頷ける内容。
原発擁護論や衆愚政治への危惧など、自分の考えに対する裏付けが取れたような心持ちで読んだ。
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TVのみに頼る情報収集危険性を説き、活字メディアを通じて国民が正しい判断をすることの重要性を訴えている点がこの本の骨子。 本人の立場からしたら当たり前、という意見もあるかもしれないが、説明は筋が通っていて分かりやすい。
マニュフェスト選挙活動の無意味、小選挙区制の弊害、衆議院選挙に固執した政権闘争のくだらなさや、原発に対する考えも、全く持ってその通りだと思う。
本書の冒頭に、橋下徹大阪市長の政治手法はポピュリズムだと警告を慣らしている。しかし、氏は割と橋下氏を評価しているのではないかと思う。
ただ、後半のギリシャ問題や、財政問題への処方箋のくだりは余計。熱意ある素人が専門家への提言しているような印象。
また、大連立の必要性と、氏の熱意と努力も良く分かるが、それがまるで正道であるかのような印象を正直、本書から受けてしまう。