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電子書籍
宇宙になぜ我々が存在するのか
著者 村山斉 (著)
宇宙の見方が変わる最新宇宙論私たちは星のかけらからできています。では、その星たちは何からできているのでしょうか。宇宙のはじまりにどんどん近づきながら、ニュートリノの不思議...
宇宙になぜ我々が存在するのか
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宇宙になぜ我々が存在するのか 最新素粒子論入門 (ブルーバックス)
商品説明
宇宙の見方が変わる最新宇宙論私たちは星のかけらからできています。では、その星たちは何からできているのでしょうか。宇宙のはじまりにどんどん近づきながら、ニュートリノの不思議な性質をさぐりながら、ヒッグス粒子やインフレーション、そして暗黒物質との関わりを解き明かし、宇宙はどうやってできたのか、どうして私たちがこの宇宙に生まれ、存在することができたのかを考えていきましょう。(ブルーバックス・2013年1月刊)
目次
- はじめに
- 第1章 恥ずかしがり屋のニュートリノ
- 宇宙はウロボロスのヘビ/宇宙は正体不明の物質で満ちている/宇宙はニュートリノであふれている/原子の世界を探る/消えたエネルギー/パウリの予言/原子力発電所から見つかった幽霊の正体
- 第2章 素粒子の世界
- 宇宙はたくさんの素粒子からできている/陽子と中性子はクォークからできている/素粒子はみな三兄弟/素粒子にフレーバー?/力は粒子のやりとり/強い力の正体/弱い力の正体/四つの力の統一に向けて/CP対称性の破れ/小林─益川理論の登場/小林─益川理論の検証
- 第3章 とても不思議なニュートリノの世界
- 鍵を握るニュートリノ/ニュートリノの重さ/ニュートリノは時間を感じる/ニュートリノで太陽を見る/太陽ニュートリノ問題/カムランドの実験
著者紹介
村山斉 (著)
- 略歴
- 1964年東京生まれ。東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。同大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構特任教授。カリフォルニア大学バークレー校物理教室教授。
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紙の本
ウロボロス
2013/05/18 21:37
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Tucker - この投稿者のレビュー一覧を見る
物理学で物質を構成する最小単位と言われている素粒子。
最初は原子が最小単位と思われていたが、その後、原子は原子核と電子でできている事が分かる。
そして、原子核は陽子と中性子から成る事が判明し、その陽子と中性子は3つのクォークから成る事が分かってきた。
他にも、この宇宙を作っている素粒子がいくつも見つかっている。
タイトルからすると一瞬、SFに出てくるような「異次元」とかの話が出てくるのか、それとも哲学的な話が出てきてしまうのかと思ってしまうが、本書では物質を構成する最小単位、素粒子についての解説を行っている。
あえてだと思うが、専門的な式を使わずに説明しているので、とっつきやすいイメージがあるが、そのためにざっくりとした説明になっている部分もある。
むしろ、詳しい説明になっていたら、途中で挫折していただろう。
全部で7章あるうち、1章から5章までを使って、素粒子自体の解説や、発見までの歴史が語られ、6章を丸ごとヒッグス粒子についての説明。
そして、7章になって、初めてタイトルにもある「宇宙になぜ我々が存在するのか」が語られる。
ヒッグス粒子の解説もなかなか面白かった。
著者の推測ではあるが、ヒッグス粒子は異次元で運動している素粒子ではないか、という辺り、SFとしか思えない。
宇宙論の場合、優れたSFと実際の理論は、どちらがより奇抜で正確かを争っているようなところさえある。
(大袈裟に言っているが・・・)
ところで、結局のところ、「宇宙になぜ我々が存在するのか」という問いの答えは「物質」があるから。
一見、あまりに当然な事かもしれないが、よく考えてみると、そうでもない。
「物質」と「反物質」が同じ量だけあるはずが、今は「物質」の方しかない。
(その理由はあるのだが・・・)
重力などをはじめとした物理的な力の強さなどは、人間が誕生するのに絶妙な(というより、出来すぎなくらいの)強さになっている。
少しでも値が違っていたら、宇宙や恒星、人間は誕生していない。
あまりに出来すぎなので、宇宙は他にたくさんあって、その一つが自分たちがいる宇宙ではないか、という事を解説しているのが、著者の別の本「宇宙は本当にひとつなのか」
物質の最小単位について調べていたはずが、宇宙の姿を(別の宇宙の姿さえも)解明する方法にも繋がっていたというのが、不思議、というか面白い。
本書の冒頭で紹介されているが、素粒子の研究は「ウロボロスの輪」のイメージだという。
ウロボロスは自分で自分の尾をくわえて円になっている蛇。
尻尾を「素粒子」と例えるなら、頭は「宇宙」となる。
「ウロボロスの輪」は、ギリシア神話で「宇宙の調和」を表すシンボルらしい。
まぐれ当たりとは言え、意外と、いい線いっていたのか・・・。
紙の本
物理学から素粒子物理学
2017/06/03 14:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nobita - この投稿者のレビュー一覧を見る
数学理論がこれほど現実世界に近いとは思わず。好奇心が満足。
電子書籍
素粒子の世界
2023/02/23 09:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福原京だるま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ニュートリノの話から素粒子の種類やどういう役割を果たしているのかが解説されている。宇宙に物質だけ残り反物質がなくなってしまったことをニュートリノと反ニュートリノの性質の違いから説明しているのはわかりやすかった。
紙の本
さすがの村山節
2013/02/13 14:09
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:こーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
難しいながらもワクワクする宇宙論。理解できない部分もあるが、哲学的なテーマに真正面から答えを見い出そうしているのは物理学者だけだろう。現代の哲学者たちがたどりついた摩訶不思議な世界を、易しく、しかし、手を抜かず語ってくれる村山氏のさすがの一冊。私も文系の人間だが、こんなにワクワクと語ってくれる教師がいたら、違う道を歩むことだってあったはず。その入門編をぜひ中高校生に読んでもらいたい
紙の本
とても興味深いタイトル
2024/01/14 23:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
「宇宙になぜ我々が存在するのか」。とても興味深いタイトルである。これは子供の時から疑問に思っていたことだ。読んでみる宇宙の話なのに絵年と素粒子のはあ無しが続く。一番小さいものから一番大きなものを説明しようとしているのだ。大変面白かった。もちろん全て理解できたわけではないが、大変面白く読めた。