先祖の話
著者 著者:柳田 国男
人は死ねば子孫の供養や祀りをうけて祖霊へと昇華し、山々から家の繁栄を見守り、盆や正月にのみ交流する――膨大な民俗伝承の研究をもとに、日本人の霊魂観や死生観を見いだす。戦下...
先祖の話
商品説明
人は死ねば子孫の供養や祀りをうけて祖霊へと昇華し、山々から家の繁栄を見守り、盆や正月にのみ交流する――膨大な民俗伝承の研究をもとに、日本人の霊魂観や死生観を見いだす。戦下で書かれた晩年の傑作。
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仏教への評価の低さと国家神道への違和感
2016/10/24 22:51
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは、日本の古来からの信仰形態を先祖に関することを中心に考察したものである。柳田の著作を読んでいるとよく後学のものに期待するというような意味の言葉が出てくる。柳田は、日本民俗学の祖と言われるが、とうてい一人の人間が一生の内で解明できることは限られてくる。だからこのような言葉がよく出てくるのだろう。しかし、柳田國男がいなかったら、日本の民俗学はまた違うものになっていたと思うし、もっと遅れていたかもしれない。真に偉大な人物である、この本の中で特に気になったのは、仏教への評価の低さと国家神道への違和感である。