読割 50
電子書籍
リング
著者 著者:鈴木光司
同日の同時刻に苦悶と驚愕の表情を残して死亡した四人の少年少女。雑誌記者の浅川は姪の死に不審を抱き調査を始めた。――そしていま、浅川は一本のビデオテープを手にしている。少年...
リング
リング (角川ホラー文庫)
商品説明
同日の同時刻に苦悶と驚愕の表情を残して死亡した四人の少年少女。雑誌記者の浅川は姪の死に不審を抱き調査を始めた。――そしていま、浅川は一本のビデオテープを手にしている。少年たちは、これを見た一週間後に死亡している。浅川は、震える手でビデオをデッキに送り込む。期待と恐怖に顔を歪めながら。画面に光が入る。静かにビデオが始まった……。恐怖とともに、未知なる世界へと導くホラー小説の金字塔。
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紙の本
単なるホラーではない!
2002/07/30 21:26
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:奥原 朝之 - この投稿者のレビュー一覧を見る
リングシリーズの第1弾。
リングといえば貞子。貞子といえばリングと言うほどに定番化してしまった感は有るが、初めて読んだときにはその魅力に引き込まれてしまい、一気に読んでしまった。
最初の掴みが良い。このビデオを見たものは一週間後に死ぬという死のビデオ。実際に何人か死ぬ。そのネタを追って新聞記者の浅川も興味からそのビデオを見てしまう。見た後でこれは本物だと感じて恐怖に駆られ、死から逃れるために大学の同級生だった高山の知恵を借りることにする。
しかしその裏側で浅川の保管していた死のビデオを妻と子供が見てしまう。
事態はどう展開してくのかと思わせて、予想を裏切るような展開を見せる。
これはホラー作品の金字塔です。最近のホラーの中でも趙一級品だと思います。お勧めです。
紙の本
ホラーの傑作!
2021/03/14 13:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はなこさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
定期的に読み返している1冊。
ゾワゾワとした、湿った空気感が漂い、文章から不穏な気配が映像を伴って滲み出してくる。
いまだにホラー小説の最高傑作だと思う。だが、その後シリーズ化され話が広がってしまったが、科学的に理由付けすることなく、リングはリングのまま完結して欲しかった。
電子書籍
映画と同様に
2020/12/31 21:47
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投稿者:akb49484800 - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画と同様に、とても怖くて面白かった。
この物語の続きが気になるので、ぜひ次の作品も読みたいと思う。
紙の本
リング
2002/12/02 21:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nakamaga.com - この投稿者のレビュー一覧を見る
久しぶりに読み返してみました。
TVも、映画も、US版も観たけれど、やはり原作が一番と断言します。
この手のジャンルで、もう一度読み直して、でもおもしろいと感じるのはそうないかと思います。
ハリウッド版は日本の映画版の強い影響を感じますよね。ナオミ・ワッツも松嶋菜々子もいい演技しているのだけれども、原作ファンにとっての違和感は、やはりこれは「夫であり父親である主人公の、家族を守る物語である」というのが、大きな柱なのだと。なので、主人公・浅川は男性であるべきなのです。
映画見たけど原作をまだ読んでない人には、ぜひ。文庫化されてるもんね。
紙の本
モダン・ホラーの原点
2002/07/16 23:05
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投稿者:scarecrow - この投稿者のレビュー一覧を見る
今でこそ「リング」は各メディアへ浸透し慣れとともに恐怖も薄れ、もはや定番と化してしまった感じすらするが、私が初めて「リング」に接したときい感じた恐怖は今までに体験したことのないまるで異質のもので非常に衝撃的だった
よく「リング」は怖いから読めないという人がいる。この「怖さ」は心理面によるところが非常に大きい。「おまじない」を解かなければ死ぬと言う恐怖、時間との戦い、貞子の謎…そして、例え自分が助かったとしても「増殖」する恐怖。
ウイルス、ビデオテープ、コピーと言う設定も非常に理に適っており、これ以上ない組み合わせ。異才、鈴木光司の手腕と相まって「リング」の怖さを余すところ無く伝えてくれる本作は傑作と言えるだろう。
日本のモダン・ホラーの原点はここにある。
紙の本
背筋が凍る程の恐怖
2001/03/14 14:57
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投稿者:真泰 - この投稿者のレビュー一覧を見る
質の高さで爆発的支持を受けた作品です。後に映画にもなり話題になりました。
ホラー小説は結構読んでおり、ホラー慣れしているつもりの私ですが、背筋が凍る程の恐怖を感じました。気持ちはストーリーの先へ先へと急かされるのに、その気持ちとは裏腹に、本を持つ手は次のページを捲るのを思わず躊躇ってしまいました。
更に、全てが終わったと思い、安堵の胸をなでおろしたのも束の間、再び恐怖のどん底に突き落とされ、最後の最後にくる果てしない失望感……。絶妙です! 読み終えた後は一人でいるのが怖くなるのと同時に、この本を誰かに読ませなきゃと思わずにはいられませんでした。
どこの家にも1本はありそうな、ラベルの貼っていないビデオテープ。「何が録画されてたっけ?」と、安易に再生してみるのは危険かもしれませんね。(笑)
紙の本
ここから始まる大ヒットホラー
2020/04/11 09:13
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
浅川和行のジャーナリストとしての内面が、丁寧に描かれていて感情移入できます。真実を突き止めた主人公が、妻と子のために非情な決断を下す場面も胸に焼き付きました。
紙の本
因果につぐ因果
2018/06/28 19:16
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここまで因果に因果が重なっていくと始まりはなんだったのかなんて些細な事かもしれない。その因果が拡散していく恐怖はただごとではない。
紙の本
終わりの無い怨念。
2002/06/24 14:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:凛珠 - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画もTVドラマも観たので、読む前から内容は熟知していた。ホラーというよりはサスペンスとして楽しむことが出来た。人物の視点が急に変わったり、ほんの端役に意味の無い心情描写が施されていたりと、この頃の作者は小説の技法はまだ未熟だったようだ。それでもアイディアが良ければエンターテインメントでは成功する。読んで損は無い出来だろう。
紙の本
恐怖
2001/03/16 16:09
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投稿者:kotetsu - この投稿者のレビュー一覧を見る
絶叫マシンなどで、ワーとかキャーとか叫んでいる怖さと言うのは、本当は面白半分のスリルであって、それは恐怖とは程遠い。人は本当の恐怖に出会ったときには、声など出ないものである。そういう意味で読書というスタイルは、実は最もホラーと相性がいいのかもしれない。映像のように外部から与えられる受動的な刺激に対しては、人は反応を返すことができる。けれども、テキストから取り入れた情報によって、自分の中に能動的に作り上げてしまった内的なイメージに対しては、自分の外にあるものとしての防御反応を返すことはできない。それがもし恐怖のイメージであるならば、私たちはただ声もあげずに、恐怖するだけなのだ。
本当によく書かれた本だと思う。文章が、想像力を刺激する。鮮やかな映像を生む。それは豊かなイメージだ。恐ろしく豊かな恐怖だ。映画を見た人も、見ていない人も、ただその感覚を味わってみて欲しいと思う。
紙の本
着眼点が巧妙ですぐれたホラーエンターテイメント
2001/01/19 17:13
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投稿者:shigeshige - この投稿者のレビュー一覧を見る
ある時理由は判らないが確実に死ぬ日を宣告されたとしたら、あなたはどれだけ動揺するだろうか?
女子高生の迫力ある変死から一気にストーリーを展開、息もつかせぬジェットコースター並みのホラー小説に仕上がっている。変死していく際の描写など手に汗握らずにはいられない。
TV、映画化もされているがこの手の内容は小説で読むに限る。なぜなら映像化された貞子の恐怖はその映像で表現された恐怖までだが、小説の中の貞子は読み手の想像力によって無限の拡がりを得ることができるからである。自分の場合、映像化された貞子を見ても興ざめしてしまう。自分にとっての貞子はもっともっと怖いのだ。
本書に続く●らせん●とあわせ、一流のホラーエンターテイメントはお得感一杯である。
紙の本
いっぱい張った伏線はこれでオチているのか?
2000/11/01 13:59
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投稿者:あつぼん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ビデオの描写はよくできている。でも、いっぱい伏線をはったわりにはうまく落ちていないような気がするのだが…。
その点、『パラサイト・イヴ』は医学的な話は多いけど、うまく説明している(ような気にさせてくれた)。
続編を読めばうまく落ちるのかな?映画にもなったが、話の内容からしてビデオの方がたぶんいいだろう。映像の方が原作よりもホラー感が出ているような気がする。
紙の本
リング
2001/10/02 01:28
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投稿者:真 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「呪いのビデオ」というありがちなアイディアで、ここまで話を膨らませたのには感心する。ストーリーも面白いと思う。でも不思議と怖さは感じなかった。僕の「怖さ」のツボにはまらなかったからだと思う。でもツボにはまった人には相当怖いらしいので、自分がどちらなのか、読んで判断してみてはどうでしょう。
紙の本
終わりのない怖さ
2001/09/20 00:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:☆★ブービー☆★ - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画にもなってかなり有名になったリングシリーズです。はじめて読んだときはじわじわ怖さがきた。怖いけど不思議な所もいっぱいあったような気もする。有名だから読んでみる価値はあります。
紙の本
なんでこんなでティールを挿入したのか…(泣)
2019/05/19 06:15
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:***** - この投稿者のレビュー一覧を見る
実は私は「怖い」ってよくわかりません。
台風や地震も虫も蛇も高い所も平気だし、
火事で煙にまかれた時にも
「ああ、これで終わりっていうのもあるんだ」と騙されたような気はしても
特に怖くはなかった。
車を運転しているとたまにある「ヒヤッ」が怖さなのか?
ホラーには「人は何を怖がるのか」という興味を持って読みます。
「どんな出来事が『たたり』や『呪い』の理由とされるのか」も焦点。
んでも、後半に唐突に挿入される
「貞子は染色体による女性形の男性だった」という話。
不思議さとか不気味さを出したかった?
でも、そんな人は実際にいるわけだし、
身体的に不妊の男女は沢山いるわけだし。
特に意味もなく設定された貞子の特性の一つ。
差別感を煽るだけのようで不快でした。
読後本は廃棄しました。