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上と外(下)
著者 恩田陸 (著)
千華子を人質にとられ練は、ニコと名乗る少年から危険なマヤの儀式への参加を強制された。それは生死をかけて争う苛酷なレース。刻一刻と過ぎる時間。制限時間まで残りわずか――。し...
上と外(下)
上と外 下 (幻冬舎文庫)
商品説明
千華子を人質にとられ練は、ニコと名乗る少年から危険なマヤの儀式への参加を強制された。それは生死をかけて争う苛酷なレース。刻一刻と過ぎる時間。制限時間まで残りわずか――。しかし、そのとき国全体をさらに揺るがすとんでもないことが起こった。神は二人を見捨てるのか。兄妹は再会できるのか。そして家族は? 緊迫と感動の新装版下巻。
著者紹介
恩田陸 (著)
- 略歴
- 1964年宮城県生まれ。早稲田大学教育学部卒業。「六番目の小夜子」でデビュー。「夜のピクニック」で吉川英治文学新人賞と本屋大賞、「ユージニア」で日本推理作家協会賞を受賞。
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紙の本
エイタテイメントに徹した冒険と家族の物語。涙腺の弱い方は注意。
2011/01/31 12:36
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YO-SHI - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の単行本版を図書館で見かける度に、いつか読もうと思っていたのだけれど、510ページの2段組の分量に怯んで、なかなか手を出せないでいた。
本書はそれを上下巻の文庫にしたもので、上巻が447ページ、下巻が512ページと、当たり前だけれど、やっぱりかなりの分量だ。
分量が多いのも当然で、本書は元は2000年8月から1年間に亘って隔月で発刊された6冊の文庫シリーズなのだ。つまり出版社は、文庫シリーズを一度単行本化し、それを再び上下巻にして文庫を出している。きっと評判が良かったのだろう。
読み終わって「2段組だろうが510ページだろうが、もっと早く読んでいれば良かった」という気持ちになった。エンタテイメントに徹した結果、話が急展開したかと思うと焦らしたり、今度は強引に突き進んだりと、著者に振り回されっぱなしなのだけれど、すごく面白かった。
主人公は中学生の楢崎練、妹で小学生の千華子、父で考古学者の賢、母で化粧品会社の広報ウーマンの千鶴子の4人家族。実は、賢と千鶴子は既に離婚して、千鶴子は千華子と暮らし、賢が考古学の研究のために外国で暮らしているので、練は祖父の家で伯父や従兄弟たちと暮らしている。つまり普段はバラバラなのだ。
そして主な舞台は中米のG国。賢がいる国に夏休みを利用して4人が集まった。久しぶりの再会。賢がマヤ文明の遺跡を案内して、楽しい家族旅行になるはずが、とんでもない事件が起きる。
ストーリーを言ってしまうわけにはいかないので順不同でキーワードを。クーデター、ジャングル、成人式、地下迷宮、風船、ロッククライミング、金型工業。涙腺の弱い方は注意。
電子書籍
ごめんなさい
2017/08/06 19:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Keito - この投稿者のレビュー一覧を見る
まずはごめんなさい
作家さんがあとがきにて指摘されている間違いを私もやっていました
下巻の内容は上巻に引き続きスリルのある冒険活劇でありすぐに読んでしまいました。
主人公もさることながらやはり皆さんも書かれているようにおじいさん(特に上巻)がカッコいい
恩田陸さんの作品は「きのうの世界」「ドミノ」「夜のピクニック」(記憶違いがあるかも)以来4作品目であるが、いずれも毛色の違う作品で面白いと思った
電子書籍
いよいよまずい事態で、救出成るか?!
2017/11/06 23:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんなサバイバルゲームを体験すれば多感な少年少女が精神的に成長するのは当然とも言えますが、親の方も子どもたちと突然引き離されてしまうことでいろいろと反省します。特にかなり身勝手でわがままな母・千鶴子の自己分析がなかなか興味深いですね。