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電子書籍
山魔の如き嗤うもの
著者 三津田信三
忌み山で続発する無気味な謎の現象、正体不明の山魔、奇っ怪な一軒家からの人間消失。刀城言耶に送られてきた原稿には、山村の風習初戸(はど)の“成人参り”で、恐るべき禁忌の地に...
山魔の如き嗤うもの
山魔の如き嗤うもの (講談社文庫)
商品説明
忌み山で続発する無気味な謎の現象、正体不明の山魔、奇っ怪な一軒家からの人間消失。刀城言耶に送られてきた原稿には、山村の風習初戸(はど)の“成人参り”で、恐るべき禁忌の地に迷い込んだ人物の怪異と恐怖の体験が綴られていた。「本格ミステリ・ベスト10」二〇〇九年版第一位に輝く「刀城言耶」シリーズ第四長編。(講談社文庫)
目次
- 乎山絵図
- はじめに
- 「忌み山の一夜」郷木靖美
- 第一章 原稿
- 第二章 奥戸
- 第三章 乎山
- 第四章 しろじぞうさま、のーぼる
- 第五章 山魔が来る!
- 第六章 捜査会議
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紙の本
山魔に嗤われたら、……終わり
2021/12/29 23:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
刀城言耶シリーズ、第四長編。本格ミステリベスト10 2009年版第一位作品です。
発端は、成人の儀式のために忌み山へ足を踏み入れた男の経験談。男がめぐり合うのは、夜の山の恐ろしさと、その闇の中に潜む不気味な何物か。さらに男が、一夜の宿を求めた家の住人は、翌朝、忽然と消失してしまう。
航行中の船から、船員が全員、何か事件が起きた気配もなく行方不明となってしまった有名なマリー・セレステ号事件を髣髴とさせ、一編に読者を引き込みます。
そして、その山村を訪れる言耶の前で、次々に殺人が……。
名探偵の推理で恐怖が合理的に解体された後で来る、ラスト1ページがホラー好きには堪えるでしょう。
電子書籍
見事なホラーと本格ミステリ作品。
2019/01/01 18:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yuki - この投稿者のレビュー一覧を見る
横溝正史の作品のような戦後の昭和時代、童謡見立て殺人とマリー・セレスト号消失事件を彷彿させる事件、そして刀城言耶の謎解き推理は面白かった、真犯人の意外性に脱帽です。
紙の本
怪奇と謎解きの快作
2017/02/03 12:22
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kissho - この投稿者のレビュー一覧を見る
怪奇趣味と本格の謎解きが見事に融合した快作でしょう。テンポも良く飽きさせません。最後のひっくり返しにつぐひっくり返しも健在。正に意表を突く真犯人。本当に作者の上手さを実感させる作品です。但し、動機についてはやはり首を傾げたくなりますね。無理感があります。また、真相の部分でも、その通りだとすると、ある人物がある行為の後一人で山を下りたことになりますが(はっきりと説明されていませんが)、それも無理感が否めません。その辺がマイナスとしても十分に面白い作品になっていると思います。相変わらずややこしい名前が多いですけど。鳥や獣に詳しくない人間としては、そうなのかと受け入れるしかない部分はありますが、ここはご愛敬なのでしょう。
紙の本
忌み山を侵した時・・・
2015/09/07 21:37
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鹿ノ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
忌み山に山魔、風習「成人参り」、人間消失、そして殺人事件・・・と、怪奇と恐怖が盛りだくさん。
ホラーの後味の残るラスト。